3月29日メンテナンス時のカード能力の変更について

Shadowverse運営事務局です。

3月29日に予定しておりますメンテナンス時に、カード能力の変更を実施いたします。メンテナンスに先立ち、ご利用のお客様に、変更の内容と経緯をご説明いたします。

■概要
3月29日に予定しておりますメンテナンス時に、以下の変更を行います。

・ヴァンパイアクラスのブロンズレア《蠢く死霊》の体力を下記に変更
(進化前)体力1 (進化後)体力3

・ニュートラルクラスのレジェンド《魔海の女王》の攻撃力、体力、能力を下記に変更
(進化前)攻撃力5/体力5 (進化後)攻撃力7/体力7
「【ファンファーレ】手札のニュートラル・カード(魔海の女王を除く)1枚と、ニュートラルでないカード1枚のコストを-5する。その後、それら以外の手札をすべて捨てる。」

これにともない、3月29日のメンテナンス以降、期間限定で《蠢く死霊》《魔海の女王》を分解したときに得られるレッドエーテルの個数を変更いたします。

■変更の経緯
まずは、3月中旬の「アンリミテッド」フォーマットのゲーム環境についてご報告し、ゲーム環境の適正化のために必要な《蠢く死霊》の変更を説明いたします。次に、第6弾カードパック以降のカード能力のデザイン方針についてご報告し、今後のカード能力のデザインのために必要な《魔海の女王》の変更を説明いたします。

■3月中旬の「アンリミテッド」フォーマットのゲーム環境について
3月中旬の高ランクユーザーの対戦データを集計したデッキタイプ別の勝率ベスト5は以下の通りです。

1位 56.2%『ニュートラルエルフ』(ニュートラル・フォロワーと《ビューティ&ビースト》の組み合わせで戦うエルフクラスのデッキ)
2位 55.2%『復讐ヴァンパイア・《カオスシップ》なし』(《ベルフェゴール》と復讐状態で強化されるカードを組み合わせた攻撃的なヴァンパイアクラスのデッキ)
3位 55.2%『コンボエルフ』(《リノセウス》で大ダメージを出すコンボを中心にしたエルフクラスのデッキ)
4位 55.1%『アグロドラゴン』(低コストのフォロワーを中心にした攻撃的なドラゴンクラスのデッキ)
5位 54.9%『復讐ヴァンパイア・《カオスシップ》あり』

デッキタイプ別の使用率ベスト5は以下の通りです。

1位 11.2%『復讐ヴァンパイア・《カオスシップ》なし』
2位 10.6%『超越ウィッチ』(《次元の超越》をはじめとするスペルブーストカードを中心にしたウィッチクラスのデッキ)
3位 6.2%『ドロシーウィッチ』(《次元の魔女・ドロシー》をはじめとするスペルブースト・フォロワーを中心にしたウィッチクラスのデッキ)
4位 5.8%『骸の王ネクロマンサー』(《骸の王》を早いターンに出すコンボを中心にしたネクロマンサークラスのデッキ)
5位 4.7%『アグロドラゴン』

勝率を見ると、『ニュートラルエルフ』『コンボエルフ』とエルフクラスのデッキが高くなっていますが、使用率は高くありません。一方で使用率を見ると、『超越ウィッチ』『ドロシーウィッチ』とウィッチクラスのデッキが高くなっていますが、勝率は高くありません。

勝率と使用率ともに高いのが『復讐ヴァンパイア』デッキです。《カオスシップ》の採用・不採用で2つのデッキタイプに分けていますが、勝率では2位と5位になっています。使用率では《カオスシップ》不採用の『復讐ヴァンパイア』が1位で、《カオスシップ》を採用したデッキタイプの使用率4.3%と合計すると、15.5%になります。

Shadowverse運営事務局は、3月29日に第8弾カードパックが追加されたあとの「アンリミテッド」のゲーム環境でも、引き続きヴァンパイアクラスの攻撃的なデッキが使用率と勝率ともに高い状態になると想定しています。そのため、《蠢く死霊》の体力を、コストに対して強さが適正になるように変更します。変更するカードの選定や、変更内容の決定にあたっては、ヴァンパイアクラスの攻撃的なデッキタイプでのカードの採用枚数と、プレイしたときの勝率への寄与度を参考にしました。

【変更内容】
《蠢く死霊》
(進化前)体力2 (進化後)体力4
→(進化前)体力1 (進化後)体力3

■第6弾カードパック以降のデザイン方針変更、およびそのために必要なカード能力の変更について
Shadowverse運営事務局から繰り返しお伝えしておりますが、第5弾以前のカードパックでは、特定のクラスや戦術を底上げすることを目的とした、強いカードをデザインすることがありました。それらのカードが想定よりも強かった場合に、特定のデッキの勝率や使用率が高くなり過ぎ、カードの変更が必要になっていました。第6弾以降のカードパックでは、「新カードパックによって新しいデッキタイプができる」というゲームデザインの方針はそのままに、「特定のクラスや戦術を底上げするために強いカードをデザインする」ということを見直しています。

今回、変更を決定した、第5弾カードパックの《魔海の女王》について説明をいたします。《魔海の女王》を中心にしたデッキタイプとしては、「ローテーション」フォーマットの『ランプドラゴン』(序盤にPP最大値を増やす能力を使い、中盤から高コストのカードをプレイしていく、いわゆる「ランプ」戦術を使用したドラゴンクラスのデッキ)が挙げられます。3月中旬の「ローテーション」フォーマットの高ランクユーザーの対戦データで、『ランプドラゴン・《無謀なる戦》あり』は勝率52.4%(7位)、使用率6.7%(4位)でした。

『ランプドラゴン』の《魔海の女王》は、《無謀なる戦》と組み合わせたときに、バトルを決着させる大ダメージを1ターンのうちに出すことができます。《魔海の女王》は能力の特性上、高コストカード2枚のコンボを実現させることができ、実現の難易度もあまり高くありません。ドラゴンクラスに限らず、他のクラスの高コストカードをデザインする際にも、この問題は影響します。Shadowverse運営事務局は、《魔海の女王》を考慮して今後の高コストカードをデザインするのではなく、《魔海の女王》の能力を変更してコンボ実現の難易度を高くするほうが、今後のゲーム環境がより多様で適正になると判断しました。

【変更内容】
《魔海の女王》
(進化前)攻撃力7/体力7 (進化後)攻撃力9/体力9
→(進化前)攻撃力5/体力5 (進化後)攻撃力7/体力7
「【ファンファーレ】手札のニュートラル・カード(魔海の女王を除く)1枚と、ニュートラルでないカード1枚のコストを0にする。その後、それら以外の手札をすべて捨てる。」
→「【ファンファーレ】手札のニュートラル・カード(魔海の女王を除く)1枚と、ニュートラルでないカード1枚のコストを-5する。その後、それら以外の手札をすべて捨てる。」

■変更にともなう補償について
今回の変更にともなう補償として、3月29日のメンテナンス以降、期間限定で以下の対応を行います。

・《蠢く死霊》を分解したときに得られるレッドエーテル
ノーマル版:10個 → 50個
プレミアム版:30個 → 50個

・《魔海の女王》を分解したときに得られるレッドエーテル
ノーマル版:1000個 → 3500個
プレミアム版:2500個 → 3500個

この対応は、3月29日のメンテナンスから4月26日に予定しているメンテナンスまでの期間限定であり、期間が過ぎると元の個数に戻ります。

■変更にともなう2Pickのデッキについて
2Pickにてデッキに《蠢く死霊》《魔海の女王》を編成した状態で中断していた場合、3月29日のメンテナンス以降、変更後のカード能力になります。

■今後のカード能力とコストの変更について
Shadowverse運営事務局ではユーザーの対戦データを集計し、より良いゲーム環境にするために、必要に応じてカード能力とコストを変更し、分解したときに得られるレッドエーテルの個数の変更によって補償をいたします。デッキ構築戦のフォーマットには「アンリミテッド」と「ローテーション」の2つがあり、これらのゲーム環境を同時に適正化していきます。「アンリミテッド」では、カード変更が「ローテーション」に影響する場合などに、「アンリミテッド」での1枚制限カード指定や禁止カード指定を行います。

今後は、事前にお知らせした日付で、カード能力とコストの変更の有無を発表し、変更がある場合は原則として発表の翌日にカード変更を行います。また、下記の日付以外でも、Shadowverse運営事務局が緊急と認めた場合には、カード変更、制限指定、禁止指定などをすることによって、ゲーム環境を迅速に適正化いたします。

4月25日発表、4月26日カード変更
5月29日発表、5月30日カード変更
6月27日発表、6月28日カード変更

※日付は予定であり、変更する場合があります。
※「カード変更がない」場合も、その旨を発表いたします。

今後とも「Shadowverse」をよろしくお願いいたします。