kuroebiのトーナメント指南 第25回:RAGE Shadowverse Tempest of the Gods 東京予選大会の振り返り
大阪予選大会の結果を受けて参加者の環境理解が急速に進んだ東京予選大会が終わり、6月10日のGrand Finals進出者がついに出そろいました。今回のコラムでは、Shadowverse史上最大人数で開催されたオフライン大会である東京予選大会を振り返ります。
東京予選速報! 出場者のクラス選択
- RAGE Shadowverse Tempest of the Gods 東京予選大会Day1リポート
- RAGE東京予選大会day1アーカイブ(チャット無し版)
- RAGE東京予選大会day2アーカイブ(チャット無し版)
ビショップが一石を投じたとはいえ、ネクロマンサーとドラゴンを対策するのは容易なことではないと証明された大阪予選大会から1週間あまり。東京予選大会はどのような世界となったのでしょうか。
それでは東京予選大会の出場者の選択を見ていきましょう。
ネクロマンサー
Day1・クラス別使用者数 1位 Day2・クラス別使用者数 同率1位 Top5・5名
ネクロマンサーとドラゴンの隆盛を受け、その2種に勝ちやすくするために東京予選大会ではデッキのミッドレンジ化が進みました。1コストフォロワーは減少傾向となり、物量確保のための《[[ソウルコンバージョン]]》を多く採用したリストが見られ、《[[ネフティス]]》タイプの使用率も格段に上昇と、デッキ構成を相手に絞らせにくいことがさらなる恩恵となり、数が増えたようです。
Grand Finals進出者の5名は全員ネクロマンサーを使用しての突破となりましたが、その中でも異彩を放つのはザイル選手の《[[骸の王]]》ネクロマンサーです。
骸の王ネクロマンサー 使用プレイヤー:ザイル
《[[彷徨の詩人・エルタ]]》の進化後能力によってデメリットなしで《[[骸の王]]》を叩きつけるプランを内蔵し、相手と差をつけるリストとなっています。実際、《[[骸の王]]》が最短で登場した場合は非常に対処が難しいということもあり、ザイル選手の勝ち星を伸ばす活躍を見せたとのこと。《[[彷徨の詩人・エルタ]]》なしでも、ラストワード持ちや《[[凍りづけの巨象]]》といった《[[骸の王]]》と相性のいいカードが散見され、《[[骸の王]]》にかなりの信頼を寄せているのがわかります。
はたしてGrand Finalsでも《[[骸の王]]》が火を噴くのでしょうか? 注目です。
ドラゴン
Day1・クラス別使用者数 2位 Day2・クラス別使用者数 同率1位 Top5・4名
大阪予選大会での圧倒的なパフォーマンスを受けて、「ドラゴンを倒すためのデッキ」というものが1つの課題となっていたかと思います。そしてドラゴン自体も、ほかのドラゴンに勝つためのテクニックを試行錯誤しながら発見したようです。
ランプドラゴン 使用プレイヤー:Ellinor
ドラゴンの強みを強化するという点で、Ellinor選手はほかの予選突破者とは違うアプローチを選択しました。大多数のドラゴン使いが採用していた《[[サハクィエル]]》ではなく《[[騎竜兵]]》を選ぶことで、ニュートラルフォロワーのデッキ内比率に頭を悩ませることなくデッキを構築できるなど、細かいカスタマイズが輝いています。今後のドラゴンのトレンドとなるでしょうか。
ビショップ
Day1・クラス別使用者数 3位 Day2・クラス別使用者数 3位 Top5・1名
大阪予選大会で対ネクロマンサー最終兵器として披露されたビショップは、この1週間でもっとも調整されたデッキかもしれません。調整の結果、ビショップに乗り換えた選手もいればビショップ同系が多発することを嫌って使うのをあきらめた選手もおり、大会当日まで数が読めないクラスとなりました。
しかし調整が進んだということは対策も進んだということ。Day2進出率は大阪予選大会よりも低く、苦戦の跡が見えます。
ミッドレンジ・ビショップ 使用プレイヤー:まる
多くのビショップが対ネクロマンサーに舵を切った中、その傾向を逆手にとってまる選手は対ドラゴン路線へと切り替えました。ビショップを見た対戦相手はネクロマンサーを出しにくくなるという心理を読み切って、ドラゴン相手に効果のある《[[詠唱:神鳥の呼び笛]]》の投入、そして自身の動きを阻害する可能性のある《[[テミスの審判]]》の不採用といった大胆なアプローチが、フィールドの大多数のプレイヤーに刺さった模様です。
デッキ公開制ではこの戦略が通用しなくなってしまいますが、《[[テミスの審判]]》や《[[天空の守護者・ガルラ]]》といった、実際にはデッキに投入されていないカードの幻影が大いに相手を惑わせたことでしょう。
ヴァンパイア
Day1・クラス別使用者数 4位 Day2・クラス別使用者数 4位
対ネクロマンサー&ドラゴンデッキとして東京予選大会で名乗りを上げた攻撃的なヴァンパイアは、その可能性を高らかに示してみせました。特にDay1では数々の実績ある選手たちを打ち破る活躍をします。相手がヴァンパイアに対して無警戒であればあるほど対応策も遅れるため、東京予選大会では特に効果的だったかと思います。こういった選択肢が肯定されるのも大会ならではですね。
アグロ・ヴァンパイア 使用プレイヤー:cross7224
初の国際試合「Shadowverse 日韓戦」開催!
来たる2017年5月21日(日)に開催される初の国際試合、「Shadowverse日韓戦」。韓国で開催された代表決定トーナメント上位4名と、必勝を期して選出された日本代表の4名がぶつかり合います!
こちらの大会の対戦ルールは「RAGE Shadowverse Tempest of the Gods」オフライン予選大会と同様の2リーダー制2本先取のため、大阪と東京の両予選は韓国代表もチェックしているかと思います。素晴らしい勝負に期待したいですね!
試合の模様はこちらで配信されますのでお楽しみに!
- YouTube Live https://www.youtube.com/watch?v=V0bnyLR3AzU
- twitch https://www.twitch.tv/shadowverseofficial_jp
- OPENREC.tv https://www.openrec.tv/live/nMYf803cENH
次回予告
次回は「Shadowverse 日韓戦」のレポートをお届けいたします。お楽しみに!