kuroebiのシャドウバース入門・番外編 ユーザー大会を開いてみた!
シャドウバースがリリースされて以降、たくさんのユーザーイベントが開催されており、8月からは毎週末、e-Sportsの大会を運営する企業JCGによって大型公認大会が実施されるようになりました。
また、店舗のオフライン大会を支援する「Shadowverse Event Support」が発表され、日本国内で、ランクマッチとはまた違った雰囲気でシャドウバースを楽しめる環境が徐々に整ってきました。今後は店舗開催に限らず、団体やユーザー主催の大会にもサポートを拡充していくとのことです。
このコラムを読まれている皆さんの中にも、「大会に興味がある!」という方がいらっしゃると思います。
そこで今回はシャドウバースの大会について、私が7月に開催した際の経験をレポートとして書かせていただきます。
ユーザー大会とは?
そもそもユーザー大会とは、文字通りシャドウバースのユーザーが有志で開催するイベントで、すでに全国で続々と開催されています。
顔を合わせてオフラインで行なわれることも、オンライン上で参加者を集めて開催される場合もあります。ランクマッチとは異なり、目の前に座った相手やトーナメント表で対戦することになった相手とルームマッチを使用して対戦し、勝敗を決めます。
種類によって対戦形式やルールはさまざまですが、ランクマッチとは違った緊張感や交流が生まれる、非常におもしろいイベントです。私も何度か参加させていただき、同じゲームを楽しむ方々とプレイング談議に花を咲かせたりもしました。ぜひ、みなさんも一度体験してみてください。
大会開催の準備
それでは、大会を開催するやり方について私の経験をもとに説明していきます。
まず、開催のためにいくつか決めるべきことがあります。大まかに例を挙げると、
- 告知日/開催日
- 内容/ルール
- 参加者の設定
- 当日の情報伝達手段
といったところです。これら以外にも大会の種類や方向性によって決めるべきことは変わってきます。
告知日/開催日
大会を開催する際は、開催日をしっかり考えましょう。大会の存在を知ってもらうためには告知が必要ですし、告知から開催までの期間が短いと、なかなか人は集まりませんので、余裕のある日程で設定できるといいですね。遅くても開催の2週間前には告知するといいと思います。
内容/ルール
大会の内容は、ユーザーがそのイベントに参加するかどうかを判断する重要な情報です。主催者側がどういったことをしたいか、参加者にどう楽しんでもらいたいかを考えて内容やルールを設定するといいでしょう。
私の場合は「大会のおもしろさを視聴者にも知ってもらいたい」という目的で、「ゲーム実況配信者を集めた8人オンライントーナメント」を企画しました。
また競技としてのシャドウバースの入門編と考え、以下のルールを設定しました。
- 使用2リーダー事前申告制(大会開始までに全員の選択した2リーダーは開示)
- シングルエリミネーション(勝ち抜き戦のトーナメント)
- 1ラウンド2本先取
- コンクエスト方式(勝利したリーダーデッキは、そのラウンド中は使用不可)
- 参加者は全員、大会の配信を実施する
もっとカジュアルなイベントを開催する際は、上記のような使用デッキや対戦ルールは緩和されていいかと思います。例えば1本勝負やフリーマッチングルールを採用して「どんなデッキでも誰とでも」をコンセプトとするなど、状況に合わせて設定していきましょう。
参加者の設定
大会の種類によって、参加者の募集方法が変わります。誰でも参加可能な大会であれば参加資格を問う必要はありませんし、参加者の層を選びたいのであれば条件をつけて募集するといいでしょう。
私が開催した大会では「配信をしてもらう」という条件のもと、「配信者8名を招待」する形を取りました。
当日の情報伝達手段
大会の進行や参加の可否など、スムーズな運営のために連絡手段や情報伝達手段の確保は非常に大切になります。あらかじめ参加者の連絡先などを、問題ないかぎり確認しておくとよいでしょう。
私が開催した大会は8名によるオンライン大会だったので、参加者や大会の管理自体も特に難しくなく、当日は「SNSにて進行などの情報伝達を実施」で対応しました。
こういった検討や準備を経て、また協賛してくださった方々の助けもあり、無事7月末の開催にこぎつけました。
イベントダイジェスト
それでは、実際に行なった大会の模様について簡単にお伝えしていきます。
参加者8名に申告してもらったリーダーは以下の通りでした。
- ロイヤル:6
- ドラゴン:3
- ネクロマンサー:2
- ヴァンパイア:2
- ビショップ:2
- エルフ:1
ロイヤルがダントツで人気、それ以外はウィッチを除いてまんべんなく選択されました。
参加者それぞれで配信を行なっていただいたおかげで、なぜこのリーダーを選択したのかといった質問も多数寄せられ、大会参加者がどういった考えで大会に臨むかを発信できたことで、視聴者の方にも大会の雰囲気をおぼろげながらつかんでいただけたかな、と思います。
ただ、イベント自体の反省もありました。
参加者のお1人が機材トラブルにより配信しながらの対戦が不可能となってしまい、残念ながら1回戦目で不戦敗とせざるをえなくなってしまいました。せっかく参加くださったのにこのような裁定を出すこととなり、非常に申し訳なかったです。また一部、対戦ルールの説明が不十分だったため、当日参加者の方から御指摘がありそのつど対応とさせていただきました。次回のイベント開催時では、ルールの不足については完璧に埋めていきたいです。
大会の決勝戦は、ロイヤル/ドラゴンとエルフ/ロイヤルという組み合わせでの対戦となりました。《[[サタン]]》を繰り出し、勝ちを確信した相手に対し、大会唯一のエルフデッキが《[[冥府への道]]》を駆使してぎりぎりのところで20点を削り切り、配信者トーナメントは幕を閉じました。
参加者の各デッキ:
(1名不戦敗となったため7名ぶんです)
優勝 エルフ/ロイヤル
準優勝 ロイヤル/ドラゴン
ベスト4 ビショップ/ネクロマンサー
ベスト4 ロイヤル/ネクロマンサー
ベスト8 ロイヤル/ヴァンパイア
ベスト8 ロイヤル/ドラゴン
ベスト8 ドラゴン/ロイヤル
開催側の楽しさ
大会を開催するのは初めての経験だったのですが、参加者の皆様、そしてご視聴いただいた皆様のおかげで、なんとかやりきることができました。
開催して思ったのは、「ゲームとのこういう関わり方もおもしろいな」ということです。大会には、普段行なっているランク戦とはまた違った楽しみがあります。またオフラインのイベントでは、普段味わえないユーザー同士の交流も体験できるでしょう。
このゲームの楽しみ方は1つではありません。ぜひ自分に合ったイベントに参加したい、そしてイベント自体を企画してみたいと思っていただけたなら幸いです。
冒頭でも述べましたが、今後も公式でのイベントサポートを拡充していくとのことで、公式も一丸となってイベントを開催する方を積極的に支援してくれます。シャドウバースの新たな魅力を皆さんで発見してみてください。
次回は通常のコラムに戻り、デッキ構築の基本的な考え方について解説していきます。お楽しみに!