kuroebiのトーナメント指南 第12回:ファミ通CUP直前! 注目デッキ紹介
いよいよ「Shadowverse Rise of Bahamut 〜ファミ通CUP2017〜」が始まります。2017年2月4日から開催される東日本予選を皮切りに、2月18日から西日本予選、そして3月26日の決勝大会と、約2か月間にわたる長くも濃厚な旅の幕開けです。私もキャスターとして熱戦を見守っていきたいと思います。
今回はその前に、「Rise of Bahamut/バハムート降臨」がシャドウバースにいったいどんな影響を与えたのか、そしてファミ通CUPを経てどのように昇華されていくのかという点から、注目デッキの紹介を行なっていきたいと思います。
「Rise of Bahamut/バハムート降臨」で“降臨した”カードたちの影響
「Rise of Bahamut/バハムート降臨」のリリースから1か月経ち、ランクマッチはまさに生き物のように刻一刻とその姿を変えています。カードゲームの常として、リリース前のカードの評価は単体評価が主となり、リリース後にフィールドと見比べて使うべきか否か、といった相対評価へとゆるやかに変わっていくものなのですが、今回はどうやらその様子が少し違ったように思います。
リリース前の発表から騒がれていた目玉カード《[[次元の魔女・ドロシー]]》をフィーチャーしたデッキの影響は大きく、これまでの勢力図をガラリと変えました。今やウィッチは攻撃的なクラスとして環境を席巻しています。
このドロシーの影響で、現在のランクマッチは二極化へと向かいました。相手の速度に対抗するためにさらなる高速を追及したアグロデッキか、それとも相手の怒涛の攻めをすべてさばききるような重いコントロールデッキか。「Rise of Bahamut/バハムート降臨」がリリースされる前は柔軟性の観点から数を減らしていたデッキたちに、再びスポットライトが当てられたのです。特に重いコントロールデッキは《[[バハムート]]》の登場が大きく、また極端なアグロ構成にはめっぽう強い《[[サハクィエル]]》と《[[ルシフェル]]》のコンボまで組み込んだデッキが登場しました。
そういった状況を踏まえて、注目デッキをご紹介します。
ドロシーウィッチ
《[[次元の魔女・ドロシー]]》を中軸に添えたアグロデッキです。スペルブーストするたびにコストが下がっていくフォロワーを多数投入し、早ければ2ターン目から盤面を掌握し続け、すばやく対戦相手を倒すことができます。
手札の消費が激しく、中盤で息切れしてしまうというアグロデッキ特有の問題を一手に解決するのが、早ければ4ターン目に登場する《[[次元の魔女・ドロシー]]》です。持っていた手札はすべて消滅してしまいますが、5枚の新たなカードをドローし、なおかつスペルブーストを5回行なうことでさらに戦線を拡張できます。そして2枚目の《[[次元の魔女・ドロシー]]》を引き当てることができれば、まさに永久機関のごとく攻めを継続することができるでしょう。
このサンプルデッキリストは《[[エンジェルスナイプ]]》や《[[デモンストライク]]》を採用した高速仕様となっていますが、より対応力の高いカードに入れ替えてもいいでしょう。
強力なデッキタイプのため、このデッキを使うにしろ、使わないにしろ、すべてのプレイヤーがもっとも警戒するデッキとして挙げることは疑いようがありません。
またウィッチのデッキタイプも超越、土の秘術と多岐にわたっているため、初見での対応は非常に困難となっています。
リノセウスエルフ
「バハムート降臨」によって恩恵を受けたのはウィッチだけではありません。以前よりエルフデッキの強力なフィニッシャーとして君臨していた《[[リノセウス]]》が、再び猛威を振るい始めました。
このリノセウスエルフデッキは、2コストのフォロワーを《[[リノセウス]]》に限定して、《[[ミニゴブリンメイジ]]》から100%手に入るデッキ構築が可能になったことにより生まれました。《[[歴戦の傭兵・フィーナ]]》と合わせてデッキの中に9枚の《[[リノセウス]]》が入っているのと同等のスピードで《[[リノセウス]]》を手札に揃えることができ、《[[自然の導き]]》や《[[妖精のいたずら]]》と組み合わせて巨大化した《[[リノセウス]]》で相手を倒します。
このサンプルデッキリストは比較的前のめりでシンプルな構成ですが、《[[根源への回帰]]》や《[[森の意志]]》といった盤面除去カードを投入したものや、《[[古き森の白狼]]》と《[[白銀の矢]]》コンボを組み込んで相手のライフがたとえ20点であっても倒しきる長期戦を意識した粘り強い構成もあります。
また3ターン目に登場する巨大な《[[エンシェントエルフ]]》や、《[[エルフプリンセスメイジ]]》で用意した0コストの《[[フェアリー]]》2体と共に5ターン目に登場する《[[クリスタリアプリンセス・ティア]]》は、依然として脅威です。
またエルフというクラスに関しては、以前より数は減ったものの、冥府エルフというデッキの選択肢も残っています。
その他のクラスのデッキ
環境の中心が《[[次元の魔女・ドロシー]]》によって席巻されている現在、それに対応する形で各クラスのデッキが続々と開発されてきています。先ほども述べたデッキの二極化が進んだことによって、クラスごとの得手不得手はあるものの、大まかに以下のような状況となっています。
速度重視
- アグロヴァンパイア
- アグロロイヤル
- アグロネクロマンサー
相手の準備が整う前に倒す、という強い意志によって作成されたのが上記の3種で、いずれも軽いフォロワーをすばやく展開できるデッキです。5ターン目に大勢を決するデッキポテンシャルを持っていますが、安定感がそこまでないのが懸念点です。
コントロール重視
- ランプドラゴン(PPを高速で増やし重いカードでとどめをさすデッキ)
- セラフ/陽光ビショップ(守りを固め《[[封じられし熾天使]]》などをフィニッシャーとするデッキ)
- コントロールロイヤル(重めのカードで盤面を制圧するタイプのデッキ)
- コントロールヴァンパイア(除去などで盤面を制圧するタイプのデッキ)
- ネフティス/ラストワードネクロマンサー(《[[ネフティス]]》を使ってアドバンテージを稼ぐデッキ)
これらは相手の攻め手をさばくことに特化したデッキ構成をとっています。特に《[[サハクィエル]]》と《[[ルシフェル]]》のコンボを内蔵し、全体除去も有するランプドラゴンと陽光ビショップは、ターゲットをアグロと見定めるならばかなり魅力的な選択です。
予選の生放送をチェック!
期待の高まる東日本予選ですが、以下のサイトで大会の模様を実況・解説つきで生放送します。ぜひご覧ください!
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ニコニコ生放送
“Shadowverse Rise of Bahamut~ファミ通CUP2017” 東日本予選 DAY2
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次回予告
次回は東日本予選の結果速報をお届けいたします。お楽しみに!