kuroebiのトーナメント指南 第13回:ファミ通CUP2017東日本予選速報! 出場者のクラス選択
2月4~5日、「Shadowverse Rise of Bahamut 〜ファミ通CUP2017〜」の東日本予選が開催されました。787名の参加者が挑み、厳しい全12回戦の戦いを経て4名の決勝進出者が決定しました。今回のコラムでは、この予選2日間の速報として各選手のクラス・デッキ選択についてご紹介いたします。
激戦を見逃してしまったという皆さんも、アーカイブ動画が下記にありますのでぜひご覧ください。
↑東日本予選Day1の対戦風景
東日本予選速報!出場者のクラス選択
前回のコラムではドロシーウィッチとリノセウスエルフを本命とし、大多数のプレイヤーがこれらの組み合わせを選択するのではないかと予想しましたが、結果はどうだったでしょうか?
それでは各クラスの予選の使用者数/全体人数、そして突破者数を確認してみましょう。
ウィッチ
Day1・620名/787名(クラス別1位)
Day2・120名/143名(クラス別1位)
Top4・3名
まさにウィッチ大隆盛時代と言っても過言ではない圧倒的な使用率。特にドロシーウィッチは約500名の選手がDay1で使用し、そのうち100名がDay2へと進出しています。
この傾向は決勝進出者を決めるプレイオフでも変わらず、プレイオフ進出者8名中6名がドロシーウィッチを使用し、うち2名が決勝大会へと歩を進めました。
使用プレイヤー:Gumol
ドロシーウィッチ以外でも、《[[次元の超越]]》を使用した古典的なウィッチを使用した1名が決勝大会進出を決め、注目を浴びています。
使用プレイヤー:misobon
ウィッチ大活躍の原動力として真っ先に挙げられるのは《[[古き魔術師・レヴィ]]》と《[[ルーンの貫き]]》です。多くのデッキでこれらが3枚ずつ標準採用されているため、進化可能となったターンからウィッチの盤面制圧が始まり、それがそのまま勝利に直結するという力強さが人気の要因となっています。
これだけ多くのプレイヤーが使用したということは、西日本予選でもこの絶対王政は崩れないと予想されますが……はたして結果はいかに?
エルフ
Day1・376名/787名(クラス別2位)
Day2・86名/143名(クラス別2位)
Top4・1名
ドロシーウィッチと並んで2大本命と大会前からささやかれていたリノセウスエルフは、確かに多かったものの、手軽なウィッチと比べて繊細なプレイを要求されるからか使用率ではウィッチに及びませんでした。
しかし相手が誰であろうとも勝ち切れるデッキパワーと、ウィッチに対して優位に戦える側面もあることから強豪プレイヤーたちの選択肢として人気が集中し、ウィッチよりも高いDay2進出率をマークしました。プレイオフには5名のエルフ使いが進出、そのうち1名が決勝大会へと臨みます。
使用プレイヤー:ふぇぐ
骨格が非常に強固であるがゆえにカスタマイズの幅が広いエルフですが、この予選においては盤面除去スペルをあまり採用せず、《[[クリスタリアプリンセス・ティア]]》や《[[エルフナイト・シンシア]]》といった単体で強く機能するカードを使い、よりデッキパワーを増す方向で調整が進んだようです。
ビショップ
Day1・183名/787名(クラス別3位)
Day2・19名/143名(クラス別4位)
Top4・2名
ビショップの防御力に目をつけたプレイヤーがここまで多くいるとは私は予想していませんでした。東日本予選での勝利は、ドロシーウィッチに対してのアンチテーゼとして一定の価値があったと結論づけられます。
特に今回決勝進出を決めた2人のデッキは両方ともセラフビショップであり、さばくための手数を増やすためにカウントダウンを進めるカードを減らしていたのが特徴的です。
使用プレイヤー:がっきー
序盤の防御用カードとして、今まではあまり使われてこなかった《[[スネークプリースト]]》が評価されたほか、《[[バハムート]]》などのフォロワー対策として優秀な《[[神魔裁判所]]》といったユーティリティーカードによって、さまざまな相手と互角に戦える力を手に入れたのも大きかったのでしょう。
プレイの手軽さもあいまって、今後ともランクマッチや大会で見ることの多いクラスになりそうです。
ドラゴン
Day1・121名/787名(クラス別4位)
Day2・23名/143名(クラス別3位)
Top4・2名
ビショップと同様、相手の動きをさばくことに特化したクラスとなりますが、デッキコンセプト自体が瞬間的な爆発力という不安定さの上に成り立っており、Day1の使用者はそこまで伸びませんでした。しかしDay2進出者はビショップよりも多く、決勝大会にも進出。これから人気が出そうなクラスとなっています。
使用プレイヤー:Gumol
山盛りの守護フォロワーと体力回復手段をデッキに投入し、相手のデッキのカードの多くを無効化していくデッキです。消耗戦に強い《[[竜の闘気]]》や《[[サハクィエル]]》が相手を粉砕してくれるでしょう。有用性が実証された今、西日本予選ではさらに選択するプレイヤーが増えそうです。
ヴァンパイア
Day1・112名/787名(クラス別5位)
Day2・14名/143名(クラス別6位)
Top4・0名
ビショップやドラゴンによるドロシーウィッチ・リノセウスエルフ対策の被害を一身にこうむってしまったのがヴァンパイアです。使用者はそれなりにいたものの、堅い守りに遮られ、うまく自分のゲームが構築できない場面をよく見ました。
現状のアグロデッキの課題である守護フォロワーへの突破口を得たとは言いづらく、コントロールヴァンパイアはエルフとの相性が悪いため、フィールド的にも勝ちにくかったのではないかと思います。西日本予選での巻き返しに期待しましょう。
ロイヤル
Day1・89名/787名(クラス別6位)
Day2・15名/143名(クラス別5位)
Top4・0名
少し前までは「安定といえばロイヤル」といった存在でしたが、環境の高速化に取り残されてしまったような印象を受けます。バハムート降臨で強化された部分はいずれも中長期戦用のカードであり、あえてロイヤルを選択する理由が見つからないという意見も会場では聞こえてきました。
Day2に進出したロイヤルは《[[レヴィオンセイバー・アルベール]]》を3枚採用しており、また大半のプレイヤーは中盤から終盤に勝ち切るための高コスト重視の構築となっていました。
しかし速攻デッキも可能性がないわけではなく、1、2ターン目の爆発力は他クラスを寄せつけないため、その部分をさらに強化すれば活路を見いだせるのではないでしょうか。
ネクロマンサー
Day1・73名/787名(クラス別7位)
Day2・9名/143名(クラス別7位)
Top4・0名
ファンたちの熱心な研究が進んでいるネクロマンサーは、東日本予選ではあまり振るいませんでした。数自体もそうですが、他のデッキとの差別化が困難な現状、また安定した成績を残すのが難しかったという現実が我々の前に立ち塞がります。
しかし、まったく希望がないわけではありません。東日本予選ではコントロールデッキとしてのネフティスネクロマンサーの価値を、RAGE VOL.3で3位入賞したhiroya選手が示してくれましたし、攻撃的なネクロマンサーは一定の水準まで体力を減らすことができれば、どこからでもチャンスメイクができる利点があります。西日本予選では台風の目として活躍が見られるかもしれません。
↑東日本予選Day2の中継ステージ
次回予告
今回は速報ということで各クラスの使用数について紹介しましたが、次回はより詳しく東日本予選の分析を行なっていきたいと思います。