kuroebiのトーナメント指南 第14回:ファミ通CUP2017東日本予選分析! リーダー選択

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前回のコラムでは、速報として各クラスの使用数や予選突破数についてお伝えしましたが、今回はさらに東日本予選でのデッキ情報を分析していきたいと思います。

このデータを知っていれば、これから開催される西日本予選も新たな視点で観戦できることでしょう。

前回の大規模大会RAGE VOL.3の後にも感じたことですが、大規模大会の結果はランクマッチに多大な影響を与えたようです。特に攻撃的なデッキを倒すためのドラゴンやビショップが目に見えて数を増やしており、またそれを倒すためのデッキを使用するプレイヤーも出現したため、若干の偏りこそありますがすべてのクラスとマッチアップするようになりました。ファミ通CUP東日本予選を終えて洗練されたデッキリストが出回り、環境が動いている証拠でしょう。

東日本予選・データ分析あれこれ

ファミ通CUP2017の予選では、シャドウバースの大会で定番となった2リーダー選択式のBO3(2本先取)にて試合が行なわれました。

今回の予選で特筆すべきは、予選開始前から大勢の選手が「エルフ・ウィッチの組み合わせが多い」と明言していたことでしょう。「Rise of Bahamut/バハムート降臨」後に現れたドロシーウィッチとリノセウスエルフのデッキパワーは誰の目から見ても頭ひとつ抜けており、これらを完璧に打ち破るのは難しかったからです。

裏を返せば対戦する相手がわかっている大会とも言え、参加選手たちは普段とはまた違ったジレンマに陥ったことでしょう。使うべきか、使わざるべきか?

それでは、実際に東日本予選で見られた2リーダーの組み合わせを見ていきましょう。

2リーダーの組み合わせとデッキ選択

アリサ_アイコンイザベル_アイコン

Day1では「エルフ・ウィッチ」の組み合わせを使用したプレイヤーがもっとも多く、Day2進出者も最多。Top8にも5名が進出と、まさに前評判通りの安定した活躍を見せましたが、決勝進出を賭けたプレイオフでは意外な結末を迎えました。プレイオフでも大暴れするかと思われた「エルフ・ウィッチ」使用者5名中、4名がここで敗退してしまったのです。

プレイオフに進出した「エルフ・ウィッチ」以外の3名のうち、「ドラゴン・ビショップ」を使用したがっきー選手(使用デッキ①:ランプドラゴン 使用デッキ②:セラフビショップ)と「ウィッチ・ドラゴン」を使用したGumol選手(使用デッキ①:ドロシーウィッチ 使用デッキ②:ランプドラゴン)は明らかにドロシーウィッチを意識してリーダーとデッキを選択してきていますし、misobon選手(使用デッキ①:超越ウィッチ 使用デッキ②:セラフビショップ)に関しても、同じ土俵では戦わないという強い意志が見られます。

それは11回戦という長丁場の予選を好成績で勝ち抜いてきたことからも実証されており、彼らの決勝大会進出は「ドロシーウィッチを倒す」という戦略が実を結んだ結果だと感じました。

ローウェン_アイコンイリス_アイコン

「ドラゴン・ビショップ」のような戦略は今回の予選の攻略法として素晴らしい方針だったかと思います。「エルフ・ウィッチ」の両方に勝とうとするのは容易ではありませんが、そのどちらかにターゲットを絞るのであればやりようがあります。特に全体を通しても数が多かったドロシーウィッチに照準を合わせ、たとえほかのデッキに勝てなくてもドロシーウィッチから2勝すれば問題ない、という発想でトーナメントに臨むことの価値を実証してくれました。

特に「ウィッチ・ドラゴン」の組み合わせは、使用者数はそこまで多くなかったものの「エルフ・ウィッチ」の組み合わせに次ぐ2位のDay2進出率をマークしており、ドロシーで1勝+ドラゴンでドロシーを狩ってマッチに勝利するという戦略の合理性を物語っています。

なお、それ以外で使用者が多かった組み合わせは「ウィッチ・ビショップ」と「ウィッチ・ヴァンパイア」、使用者数のわりに比較的Day2進出率が高めだったのは「ロイヤル・ウィッチ」、「エルフ・ドラゴン」でした。

予選後の進化

とはいえ、どのデッキも東日本予選後に進化を遂げています。ドロシーウィッチは同型およびエルフに対して効果的な《[[氷像の召喚]]》を搭載した形が一般的となってきていますし、エルフもウィッチやドラゴンに対して多角的に立ち回れるよう《[[エルフの少女・リザ]]》《[[風神]]》《[[エルフナイト・シンシア]]》を投入し、《[[リノセウス]]》だけに頼らない線の太いデッキが数を増やしています。

またコントロールデッキはよりターゲットを絞って構成されてきており、デッキ中のフィニッシュ手段の総枚数を抑えられる《[[サタン]]》が復権を見せています。これにより多くの対策カードにデッキ枚数を割けるようになって動きが安定するので、非常にクレバーな選択だと思います。

card_samnail_20_0005card_samnail_20_0017サタン

西日本予選でもドロシーウィッチはおそらく最多デッキとなるでしょうが、この打倒ドロシーウィッチ戦略が知られた今、東日本予選ほどの極端な勢力図にはならないかもしれません。しかしガードを下げるとそこをドロシーウィッチに突かれてしまうため、悩ましいところです。

多くのプレイヤーが予選を勝ち抜くためのノウハウを得たことで、西日本予選は東日本予選よりも一歩進んだハイレベルなトーナメントとなるでしょう。

西日本予選の生放送をチェック!

いよいよ2017年2月18日・19日にファミ通CUP2017西日本予選が開催されます。以下のサイトで大会の模様を実況・解説つきで生放送します。ぜひご覧ください!

  • ニコニコ生放送

Day1:http://live.nicovideo.jp/watch/lv288735176
Day2:http://live.nicovideo.jp/watch/lv288735210

  • twitch (闘ちゃんねるプラス)

https://www.twitch.tv/tou_channel_plus

  • FRESH! (闘ちゃんねるプラス)

Day1:https://freshlive.tv/tou_channel_plus/85922
Day2:https://freshlive.tv/tou_channel_plus/85923

  • OPENREC.tv (闘ちゃんねるプラス)

Day1:https://www.openrec.tv/live/MWhOja0Vwfz
Day2:https://www.openrec.tv/live/miAHhQ73ye9

 最後に

西日本予選で決勝に進出するのは誰なのか、そして勝つのはどのデッキの組み合わせなのか? 再び速報コラムを掲載する予定なので、次回もご期待いただければと思います。今回の東日本予選の結果と見比べてみると違いが如実に現れるかもしれません。それではまた次回、お楽しみに!

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ゲームライターおよび解説者。カードゲームプレイヤーとして過去に数々の成績を挙げ、現在は主にWEB実況配信における実況や解説者として活躍。2017年10月より株式会社eStream所属のゲームキャスターとして活動中。好きなクラスは、スペルが強力なウィッチ。

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