kuroebiのトーナメント指南 第5回:RAGE VOL.3 オフライン予選速報! 出場者のクラス選択
非常に過酷な大会となったRAGE VOL.3 オフライン予選。2日間に渡る激闘の末、8名のプレイヤーがGrand Finalsへと進出しました。
私も解説という立場で大会を見守らせていただきましたが、息をするのも忘れてしまうような緊迫した展開の連続で、非常に見応えのある大会だったと思います。
見逃してしまったという皆さんも、当日の録画が下記にありますのでぜひご覧いただければと思います。
オフライン予選速報!出場者のクラス選択
前回のコラムではエルフ、そしてビショップを選択するプレイヤーが多いのではないかと予想しましたが、結果はどうだったでしょうか?
各クラスの使用数、そして突破数を確認してみましょう。
エルフ
Day1・457名(クラス別2位) Day2・86名(クラス別1位) TOP8・5名
エルフはDay1の使用率ではビショップに一歩劣ったものの、Day2ではまさに圧巻のパフォーマンスを見せました。
繊細な立ち回りが要求されるクラスではありますが、カードパワーが非常に高く、どんな相手にでも万能に立ち回れるという安心感から、腕に覚えのあるプレイヤーたちが積極的に使用したと考えられます。
また、エルフの隆盛を警戒していたプレイヤーも多く、《[[エンジェルバレッジ]]》が各デッキに標準搭載レベルで採用されている中でも、このような好成績を残せたという事実は、エルフの強さを再確認させてくれます。
現段階では大会でのエルフ使用者が減るとは考えにくく、依然としてトップリーダーとして君臨し続けるでしょう。
TOP8入りデッキ
使用者:ま
ビショップ
Day1・521名(クラス別1位) Day2・78名(クラス別2位) TOP8・5名
かつての不人気クラスは「ダークネス・エボルヴ」によって完璧なる「進化」を遂げました。Day1では堂々のクラス別使用率1位、TOP8にも5名のプレイヤーを送り込む快挙です。
前環境のビショップからは想像もできないほど攻撃的な疾走ビショップ、《[[エイラの祈祷]]》を軸に回復しながら相手を倒すエイラビショップ、そして特殊勝利によって対戦相手を倒す《[[封じられし熾天使]]》を採用しているデッキも登場し、使いやすく読まれにくい厄介なクラスへと変貌しました。
骨子として各デッキを支えているのは、最強の2コストアミュレットである《[[詠唱:獣姫の呼び声]]》。カウントダウンは発動までに時間がかかるという問題を《[[気高き教理]]》で一気に解決できたのも、非常に大きな進歩だったと思います。
これからますます使用率が増えていくクラスとして席巻していきそうです。
TOP8入りデッキ
使用者:屈辱の決闘者
ロイヤル
Day1・268名(クラス別3位) Day2・34名(クラス別3位) TOP8・3名
ロイヤルは前環境ですでに完成されていたクラスでしたが、「ダークネス・エボルヴ」で目立った強化があまりされなかったため、意識の外に置いてしまったプレイヤーも多かったかもしれません。しかし往年の《[[海底都市王・乙姫]]》と《[[セージコマンダー]]》の組み合わせは健在ですし、また、強力なデッキたちに対抗するために作り上げられた《[[王家の御旗]]》ロイヤルがよく仕事をしていました。
エルフやビショップのような爆発的な人気はないかもしれませんが、第3のクラスとして十分すぎる活躍を見せたのではないかと思います。
TOP8入りデッキ
使用者:asupe
ウィッチ
Day1・189名(クラス別4位) Day2・28名(クラス別4位) TOP8・0名
スペルブーストを活かした超越ウィッチは、今大会では要警戒デッキの1つでした。使用率から見てもそれなりに多く採用されていたクラスですが、TOP8まで駆け上がることはできず、苦汁を舐める結果となりました。
敗因としては、今大会ではウィッチが苦手とする疾走デッキが1つのテーマとなっており、厳しいゲーム展開が続いてしまったからではないかと推測されます。またウィッチといえばほぼ超越ウィッチであるため、きっちり練習し、対策を練ってきた相手に対して勝率が振るわなかったのでしょう。
決してデッキが弱いということではありませんが、今大会では意識されすぎていた印象があります。デッキの強さが必ずしも結果には結びつかない、ということを痛感するエピソードでした。
ヴァンパイア
Day1・67名(クラス別7位) Day2・10名(クラス別5位) TOP8・2名
ウィッチとは対照的に、警戒されないことに対するアドバンテージを得たのはこのヴァンパイアでした。
「ダークネス・エボルヴ」リリース前にはずいぶん騒がれていた攻撃的なヴァンパイアは、その前評判とは裏腹にランク戦では数を減らしていましたが、今大会で急成長を遂げたと言っていいでしょう。直接ダメージを与える手段が豊富に用意されており、相手よりも一歩早いデッキとして地位を確立したように見えます。《[[吸血鬼の古城]]》を用いた《[[フォレストバット]]》量産戦略も各デッキに対して有効に働いており、全体的に見ても非常にいい立ち位置で影響を与えていくに違いありません。
TOP8入りデッキ
使用者:nakayama
ネクロマンサー
Day1・78名(クラス別5位) Day2・9名(クラス別6位) TOP8・0名
大会というフィールドに対して効果的なデッキを見出せなかった、そしてビショップが流行しているという点で、ネクロマンサーは非常に厳しい状況だったと言わざるを得ません。
ラストワードで効果を発揮する強力なフォロワーたちは、消滅させられることが多くなってしまえば真価を発揮できませんし、ネクロマンサーより直接的に相手を倒せるデッキが増えすぎてしまいました。もちろん《[[ファントムハウル]]》や《[[ケルベロス]]》は非常に強力ですが、他のクラスにもそれ相応のパワーカードが追加されているので見劣りしてしまうのは仕方ないことかもしれません。しかし意識するデッキが変わればデッキの価値もまた変わります。ネクロマンサーの復権も夢ではないかと思います。
ドラゴン
Day1・76名(クラス別6位) Day2・7名(クラス別7位) TOP8・1名
ドラゴンは今大会では一転して苦しい立場となりました。「ダークネス・エボルヴ」で追加された《[[死の舞踏]]》によって、PP加速して大きいフォロワーを叩きつける戦略が否定されてしまい、また序盤の出遅れを挽回できないほど各デッキの足回りが強化されてしまったためです。
ドラゴンというクラスを選択する理由は薄れてしまいましたが、PP加速戦略とは別なアプローチである「攻撃されない」フォロワーを駆使したアグロ戦略に活路を見出した一定数のプレイヤーがドラゴンを使用し、TOP8にも名を連ねています。
TOP8入りデッキ
使用者:soomya
次回予告
今回は速報ということで各クラスの使用数について紹介しましたが、次回はより詳しくRAGE VOL.3 オフライン予選の分析を行なっていきたいと思います。お楽しみに。