kuroebiのトーナメント指南 第18回:2Pickを始めよう! その3
過去2回のコラムにて、少しではありますが2Pickの考え方について解説してまいりましたが、いかがでしょうか。今回は前回に引き続き、2Pickならではの視点から各クラスと注目カードについて紹介していきたいと思います。
ドラゴン
2PickだとPPを加速させる恩恵が構築戦より少ないのと、そして手札を捨てる要素によって、ドラゴンはほかのクラスよりもやや安定感が欠けています。
もちろん単体で見れば《[[デスドラゴン]]》や《[[アイランドホエール]]》といったフォロワーは素晴らしいサイズを持っていますが、能力を持っていない分そこまでの脅威にもならないというのが現実のようです。
ただし手札を捨てる効果と《[[煌牙の戦士・キット]]》の組み合わせはほかにはない強みで、場に強く影響を与えながら立ち回れると一気に輝きます。また、大雑把な全体除去を有するためロイヤルにはそれなりに立ちまわれますが、それだけでは解決しないネクロマンサーが苦手という明確な弱点があり、ネクロマンサーが人気な限り苦戦を強いられるでしょう。
ドラゴンの注目カード
手札を捨てるカード効果は強力なものが多いのですが、手札が減った分選択肢の幅が狭まってしまうことが頭を悩ませる要因でした。《[[煌牙の戦士・キット]]》はそれを緩和するとともに、ドラゴンならではの超展開を実現します。盤面で有利を築いていくという2Pickの方針にぴったり合致するカードでもあり、カードを捨てる効果を持つカードの枚数次第では何よりも優先してピックすべきでしょう。
《[[ワイリーワイバーン]]》は5コストの標準的なサイズでありながら、かなり貴重なラストワード能力を持っており、進化合戦でもかなり有利に立ち回れるでしょう。また手に入った《[[ブレイジングブレス]]》はカードを捨てる効果にうってつけな1コストなので、息切れ防止にも一役買ってくれるドラゴンのいぶし銀的な存在です。
ネクロマンサー
ネクロマンサーの特色であるラストワードを持つフォロワー群は、1枚で複数枚のカードとして換算しやすく、継続的な攻めを後押ししてくれます。またカード同士の交換(トレード)が多発するとネクロマンスが効果を発揮し、標準以上のカードパワーを自然に提供してくれます。序盤から中盤、終盤までその粘り強さにより、先攻後攻問わずしっかりと場を支配し続けられるでしょう。
ネクロマンサーの注目カード
1つのカードに2つの役割を持つエンハンスは2Pickでは特に強力なカードです。
《[[怨嗟の声]]》は序盤には限定的な2ダメージのスペルとして働く一方、バトル後半では強力なフォロワー2体を葬り去る力を持っており、ネクロマンサーの消耗戦での粘り強さを後押ししてくれるでしょう。
体力の高い必殺持ちフォロワーは、相手としても対処が難しいカードです。《[[ソウルグラットン]]》は5コストという、ちょうど進化合戦が行なわれる最中に挟むにはもってこいのコスト帯であり、相手としても2枚、3枚とフォロワーを討ち取られるリスクがあるため、最重要で倒す必要が生じます。
2Pickではこういった相手に最適行動をさせづらいカードが重宝します。
ヴァンパイア
バハムート降臨のリリース後、ヴァンパイアは優秀なフォロワーが増え、また復讐達成後の恩恵も強力なカードが増えたおかげで格段に戦いやすくなりました。《[[千雨の槍使い]]》や《[[キャタラクトビースト]]》といった、進化することで効果を最大限に発揮するフォロワーも増え、盤面制圧能力が格段に高まって復讐に頼らなくとも戦えるうえ、復讐に入ってからの力強さは目を見張るものがあります。
ただし自傷カードが少なからずデッキに入ってしまうことと、どのクラスにも突然体力を削る手段が用意されていることから、高い体力管理能力が求められます。ワンプレイのリスクリターンをしっかりと認識してバトルに臨みましょう。
ヴァンパイアの注目カード
《[[人狼の群れ長]]》は3コストのフォロワーですが、真価を発揮するのは中盤以降となるでしょう。必殺を持っているため有利な戦闘を行ないやすく、復讐状態でプレイした際には2体登場と、相手を悩ませます。
ヴァンパイアを相手にする際、復讐状態まで体力を削るかどうかの判断は非常に難しく、割り切って攻めなければいけない状況も多く発生するため、想像以上に2体で登場するシーンは多いです。
通常時でも進化を使えば2体のフォロワーを倒すことができる《[[千雨の槍使い]]》ですが、復讐状態であればなんと最大3体のフォロワーを1枚で対処できる可能性があります。
「Rise of Bahamut/バハムート降臨」リリース後の2Pickでヴァンパイアを支える強力なシルバーレアなので、セットになったカードがよほど悪いカードでない限り、見たら全部ピックしましょう。
ビショップ
《[[鉄槌の僧侶]]》や《[[エンシェントレオスピリット]]》といった進化による盤面制圧能力が高いのがこのクラスです。序盤から積極的にフォロワーやアミュレットを設置し、4、5ターン目から一気にリードを広げて場の優位を確保しにいく動きが基本となります。
《[[詠唱:獣姫の呼び声]]》をはじめとするカウントダウン・アミュレットはタイムラグさえ考えなければ常に高いコストパフォーマンスを発揮してくれますが、デッキに入れ過ぎると順調に動いてくる相手に押し切られてしまうこともあるため、油断は禁物。
ビショップの注目カード
《[[詠唱:聖獣への誓い]]》はたびたび構築戦でも目にするアミュレットですが、2Pickではそのカウントダウンの少なさと4/4という安心のサイズでビショップの戦線を支える1枚となっています。
この《[[熟達の調教師]]》は2/3のおまけで4/4がついてくるという(タイムラグを無視すれば)破格の1枚となっており、中盤のビショップの盤面制圧に一役買ってくれます。
この《[[邪悪なる予言者・ダムス]]》はある意味、必殺よりも厄介な能力持ちと言えるかもしれません。攻撃してきたフォロワーを問答無用で始末することにより突進や進化を活かしにくくしますし、中盤以降に守護の陰に隠れて睨みを利かせる動きも非常に強力。ただし3/2という頼りないサイズなので過信は禁物です。
さて、全3回という少ない中で、駆け足で2Pickの基本的な部分をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
今後2Pickをプレイする機会もどんどん増えていくと思いますし、カードセットが追加されればされるほど2Pickも味わい深いものとなっていきます。新セットがリリースされ2Pickの環境が更新されるごとに再び2Pickの紹介をしていきたいと考えていますので、ご期待いただければ幸いです。
次回予告
次回はファミ通CUP決勝大会直前ということで、大会ルールの紹介と有力なクラス組み合わせについて大胆予想をしていきたいと思います。お楽しみに!