kuroebiのトーナメント指南 第19回:ファミ通CUP2017 決勝大会開幕!
大規模賞金大会の「Shadowverse Rise of Bahamut 〜ファミ通CUP2017〜」もいよいよ今週末、フィナーレを迎えます。東西の予選を勝ち抜いた8名が、今環境の集大成としてすばらしい試合を見せてくれる、それだけで今からワクワクしてきますね!
ファミ通CUP2017決勝大会は、3リーダーを用いたBO5(最大5戦での3本先取)・デッキ勝ち抜け方式(一度勝利したデッキは同じ対戦相手には使用できない)・シングルエリミネーションというルールで行なわれます。
予選よりもさらに多くのリーダーを用いて勝つ必要があり、また一部カードのテキスト変更が入った影響で複雑に入り組んだフィールドとなりましたが、8名の猛者たちはどのような選択をするのでしょうか。
今回のトーナメントで非常に興味深い点は、東日本と西日本の予選突破者が必ず1回戦でぶつかり合う、ということです。まずは1回戦を突破するために東日本予選突破者同士、もしくは西日本予選突破者同士で共同戦線を張る、という展開もあるかもしれません。
なお、詳しいルールにつきましては以下のサイトをご確認ください。
「Shadowverse Rise of Bahamut〜ファミ通CUP2017〜」大会ルール
エルフとウィッチの変化
東西予選の終了後に発表された《[[ミニゴブリンメイジ]]》、そして《[[ルーンの貫き]]》の能力変更。これによってエルフとウィッチのデッキは少なからず痛手を負ったわけですが、裏を返せばそれだけデッキのポテンシャルが高いと太鼓判を押されたようなもの。
3月に行なわれた各種大会の結果を見ても、デッキ構成自体はマイルドなものになりましたが変わらずエルフとウィッチは結果を残し続けています。
エルフ
エルフは《[[リノセウス]]》での一撃必殺に特化したデッキから、《[[古き森の白狼]]》を投入して複数の勝ち手段を取り入れた粘り強いデッキへと変貌を遂げました。
《[[古き森の白狼]]》の相方として選ばれているのは主に《[[白銀の矢]]》です。たとえ守護フォロワーで身を固められたとしても、9ターン目には《[[白銀の矢]]》2枚で最大18点というすさまじいダメージを相手に与えることができます。
サンプルデッキ・エルフ
ウィッチ
ウィッチは《[[次元の魔女・ドロシー]]》または《[[次元の超越]]》の2パターンのデッキタイプを主軸として、そのパフォーマンスを発揮し続けています。デッキ構成によって相性差こそありますが、すべてのデッキに対して勝ち星が期待できる安定したクラスとして大会では特に使用頻度が高いです。
またファミ通CUP予選で一部のプレイヤーが使用していた《[[次元の魔女・ドロシー]]》と《[[次元の超越]]》の両方を組み込んだデッキも数を増やしており、往年の土の秘術ウィッチの存在を考えても、相手にデッキを読まれにくい、見ていて飽きないというのも魅力でしょう。
サンプルデッキ・ウィッチ
デッキパワーの観点と勝利への期待値から見ても、エルフとウィッチを使うプレイヤーが多いのは共通認識であると言えます。そうすると、その2つのクラスを対策したプレイヤーが本来なら有利になるのですが、頭を悩ませるのはデッキ勝ち抜け方式での3本先取というルールです。エルフもしくはウィッチに勝ちやすいデッキを3つ用意する、というのは非常に難易度が高く、ともなればこの2つのデッキポテンシャルを考えても、エルフ・ウィッチを対策するよりも自分で使う、というのが正しい道筋のように感じられます。
何はともあれ、この2つのクラスが大会の中心にあることは疑いようもありません。
第3のデッキを巡る戦い
エルフ・ウィッチの強さを実感すればするほど、混迷を極めるのは3つ目のデッキ選択です。
現状、5つのクラスすべてにチャンスがあると言えますが、その中で注目しているのはロイヤルです。
エルフとウィッチの若干の低速化は、ほかの攻撃的なデッキにとって福音となりました。速度負けしてしまう展開が減ったなら選択する意味が生まれますし、エルフ・ウィッチが防御的なデッキに対して勝ちやすいカスタマイズにシフトしてきているならチャンスが増えます。中でも序盤中盤終盤とまんべんなく安定した展開力を持つロイヤルは、確実に評価されてきています。
サンプルデッキ・ロイヤル
ロイヤル自体も多数のデッキタイプを擁するクラスですが、その中でもバハムート降臨で登場した《[[レヴィオンセイバー・アルベール]]》や《[[レヴィオンヴァンガード・ジェノ]]》、そしてニュートラルフォロワーの《[[天弓の天使・リリエル]]》や《[[御言葉の天使]]》を投入したデッキは今もっとも注目されているロイヤルデッキと言えるでしょう。疾走フォロワーの多さから、さまざまな状況を勝ちにつなげられる力強さも備えており、終盤の《[[ファングスレイヤー]]》とエンハンス《[[レヴィオンセイバー・アルベール]]》の流れは美しさすら感じます。
ほかにも、守護フォロワーを大量に投入したコントロールロイヤルも強力なため、第3の選択肢としてもっとも有力なクラスでしょう。
もちろん、西日本予選で大暴れしたネクロマンサーや、予選突破者を出したドラゴンとビショップ、そしてマークされていないという意味でとてもいい位置にいるヴァンパイアというクラスを使うメリットも当然存在していますので、この第3のデッキ選択はいっそう興味深いものになっています。決勝大会当日が楽しみです。
環境の答えは…?
今回挙げたデッキは、あくまで現時点での参考でしかありません。
この1か月間、本気でシャドウバースをプレイしてきた8名にしかわからない苦悩・葛藤についてうかがい知ることはできませんが、彼らがきっとこの環境の答えにたどり着き、すばらしい試合を披露してくれると期待して当日を待ちたいと思います。
優勝の栄誉をつかむのはどのプレイヤーなのか? いよいよ今週末、決まります!
以下のサイトにて、大会の模様が実況・解説つきで生中継されますので、ぜひご覧ください!
- ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv289390096 - Twitch(闘ちゃんねるプラス)
https://www.twitch.tv/tou_channel_plus - FRESH!(闘chプラス)
https://freshlive.tv/tou_channel_plus/97601 - OPENREC.tv(闘chプラス)
https://www.openrec.tv/live/mvRIaPF0Bkd - YouTube Live(ファミ通App)
https://www.youtube.com/watch?v=d6C7blmvGNM
次回は「Shadowverse Rise of Bahamut〜ファミ通CUP2017〜」決勝大会の総括をお送りしたいと思います。お楽しみに。