kuroebiのトーナメント指南 第22回:各クラスの2Pick新戦力に目を向けよう
前回のコラムでは2Pickの変更点とニュートラルの注目カードについてご紹介しましたが、今回は「Tempest of the Gods/神々の騒嵐」で追加された各クラスの2Pickにおける注目カードを、特に出現する可能性が高いブロンズレア・シルバーレア中心に紹介していきたいと思います。神々の騒嵐のカードたちはどのような影響を与えているのでしょうか?
エルフ
2コスト1/2の《[[ドリアード]]》は、戦線を支える上では一見頼りないサイズに見えるかもしれませんが、その交戦時効果により相手の軍勢を大きく弱体化できます。
特に先攻2ターン目に登場した場合の盤面への影響力は素晴らしく、相手の2コスト2/2を倒しながらさらにもう1体弱体化させることができれば十二分に活躍したと言えるでしょう。
序盤に登場する1/4のフォロワーはどれも、数ターンかけなければ倒しづらいという特徴があります。そしてこの《[[キュベレー]]》はターンが経てば経つほど自軍を強化するため、倒されにくいという特徴を活かした縁の下の力持ち的な働きをします。
前述の《[[ドリアード]]》との組み合わせはなかなかに強力で、「Tempest of the Gods/神々の騒嵐」追加後のエルフを代表するベーシックな組み合わせとなりそうです。
ロイヤル
先攻4ターン目に出す4コストフォロワーは往々にして後攻の進化によって倒されてしまう運命にありますが、潜伏を持っていればその懸念はほぼ払拭できます。
また、必殺を持っているフォロワーは2Pickにおいて終盤まで活躍する確定除去カードとなり得るため、場に出して潜伏させておくだけでも相手にとって大きなプレッシャーとなり、あなたの優位を確立してくれることでしょう。
《[[ジョリー・ロジャー]]》は6コスト5/6というサイズに加えて、ランダムではありますが突進、必殺、守護と、どれも2Pickでは一線級の効果が付与される非常に強力なカードです。
ロイヤルは高コスト帯に強力カードが多く、デッキバランスの偏りによっては取りにくい場合もありますが、ピックした際には大活躍間違いなしです!
ウィッチ
ピックしたスペルの強さに比例して価値が上がっていくアミュレット。2Pickで即効性のある除去カードがいかに強いかは皆さん実感していると思いますが、それゆえに複数枚取ることが難しく、必要な場面で引けるかどうかが鍵となってきます。
《[[魔法図書館]]》は強力スペルの水増しとしてカウントでき、そしてスペルの枚数さえあれば1枚のカードで2枚のカードへと変換することができます。スペルを連打して相手の攻勢を退けましょう!
相手のフォロワーをすべて《[[燃えネズミ]]》に変身させるという驚くべき効果により、攻めにも守りにも使用できる柔軟なスペルです。相手の厄介な守護フォロワーを排除しつつ追加ダメージも見込める攻めのプレイ。そして相手の強力なフォロワーを一気に無力化する守りのプレイ。自身の体力が残っていることが前提となりますが、1枚で状況を大きく変えられる《[[変異の雷撃]]》の破壊力をぜひ実感してください。
ドラゴン
これまで再三「必殺は強い」と述べてきていますが、疾走や突進持ちフォロワーが必殺を持っている場合、まさにエース級の働きを見せてくれます。
この《[[大鎌の竜騎]]》は序盤、中盤、終盤と状況を選ばず、潜伏持ちなど一部の倒されにくいフォロワー以外は何でも倒せるという、3コストとしては稀有な存在です。なんと言っても覚醒後の使いやすさは群を抜いており、相手の巨大なフォロワーを狙うスナイパー的な存在として手札で出番を待ってくれることでしょう。
通常の全体1点ダメージ、そしてエンハンスの全体3点ダメージ、そのどちらもかなり使い勝手がよく、強烈な戦況変化であなたの勝利に貢献してくれます。
戦闘補助として適切な状況まで待って使うのもいいですが、《[[ラースドレイク]]》自体が複数枚ピックしやすいカードなので、5ターン目に何も倒せない状況でプレイするだけでも、相手に2枚目、3枚目の《[[ラースドレイク]]》が来るかもしれないという恐怖を植え付けることができます。
ネクロマンサー
構築でも活躍を見せる《[[オルトロス]]》ですが、単体で自軍強化とフォロワー破壊をやってのけるその能力は2Pickにおいても遺憾なく発揮されます。
ネクロマンサーを相手にする際は4ターン目までにフォロワー同士の戦闘を積極的に行ない、必要以上に《[[オルトロス]]》の被害を広げないように心がけましょう。
《[[漆黒の鎌使い]]》は、盤面制圧を強く後押しする効果を持っています。必殺を付与する効果で終盤戦での優位を確立するとともに、相手のビッグプレイを抑制するけん制効果もあり、なにより3/6という倒されにくいサイズによって、相手に進化や複数枚のカードとの交換を強制することができます。それがどれだけすごいことか、ぜひピックして実感してください。
ヴァンパイア
クラスは異なりますが《[[メイドリーダー]]》に似た効果を持つ2コストフォロワーで、なおかつ攻撃力が2なので2ターン目にプレイしてもしっかり戦闘ができるのは好印象。相手よりも手札が単純に1枚多くなるので、その差を利用して有利に立ち振る舞えるでしょう。
《[[バフォメット]]》を活かすためには攻撃力5以上のフォロワーが複数枚欲しいところです。
2Pickではスペルにそこまで枚数を割けない分、フォロワー同士の戦闘が頻発し、相打ちを取る場面も多くなります。《[[ソウルドミネーター]]》は疾走により相手に突然のダメージを与えることができる上に、盤面に展開されたフォロワーによる戦闘がそのまま大ダメージへと昇華されるため、その奇襲性が強力です。
7ターン目以降に使える疾走・突進フォロワーは追加の進化と同様に使えて重宝するので、構築でも見る機会が増えるのではないでしょうか。
ビショップ
《[[アイアンメイデン]]》は細かいフォロワー除去にも使えますが、大型フォロワーを攻撃不可にすることで場の優位を一気に築ける使い勝手のいいアミュレットです。ただし盤面があまり強くない状況では強さが半減してしまい、また《[[祈りの燭台]]》や《[[カリュドーン]]》といったカウントダウンを進めてしまうカードと相性が悪いため、ピックの際に過信は禁物。
どのカードでもそうですが、自分のこれまでのピックとの兼ね合いをしっかり考えてどちらを選ぶか決めましょう。
時間さえあれば勝てる、というカードは2Pickにおいてはどれも非常に強力な1枚となります。
《[[穢れた聖杯]]》は2Pick版のアポカリプスデッキ的な要素を持っており、《[[氷獄の呼び声]]》の例を見てもわかるとおり、長期戦においては素晴らしい活躍を見せてくれます。体力回復やカウントダウンを進めるカードで時間を稼ぎつつ、勝利につながるラストワードの発動をお待ちください。
次回予告
次回は“シャドバづくし”のゴールデンウィークイベントについてご紹介したいと思います。お楽しみに。