kuroebiのトーナメント指南 第24回:RAGE Shadowverse Tempest of the Gods 大阪予選大会を終えて
この環境を定義する最初の戦いの地、大阪。
2017年5月4・5日、1000名を超える選手が、2017年6月10日に行なわれるGrand Finalsへの進出を賭けて、練りに練った自慢のデッキを持ち込み、激闘を繰り広げました。今週末(2017年5月13・14日)の東京予選大会に出場する2000名超の選手たちも大注目の大阪予選大会、その速報をお届けします。
大阪予選大会速報! 出場者のクラス選択
戦前にプレイヤー間でささやかれていたこの環境の大本命は、ネクロマンサーとドラゴンの組み合わせでした。正反対の性質を持つデッキながら、どちらも勝ち切るための圧倒的な力強さを持っており、この2つに対して安定して勝てるデッキが出てくるのかどうかが一番の焦点だったかと思います。
それでは、大阪大会の出場者の選択を見ていきましょう。
- RAGE Shadowverse Tempest of the Gods 大阪予選大会リポート
- RAGE大阪予選大会day1アーカイブ
- RAGE大阪予選大会day2アーカイブ
- RAGE大阪予選大会day2アーカイブ(チャット無し版)
ネクロマンサー
Day1・クラス別使用者数 1位 Day2・クラス別使用者数 1位 Top3・2名
まさに大流行。攻撃的な構成から裏をかいたデッキまで、さまざまなアプローチで大阪予選大会を席巻したのはネクロマンサーでした。大多数のプレイヤーは《[[骨の貴公子]]》と《[[魔将軍・ヘクター]]》という「Tempest of the Gods/神々の騒嵐」で登場した二枚看板をフィーチャーしたヘクター・ネクロマンサーを使用し、Grand Finals進出者を2名輩出しました。
ヘクター・ネクロマンサー 使用プレイヤー:Enju
デッキの基盤となる前述の2枚に加えて、《[[ソウルコンバージョン]]》の積極的な採用とともにラストワード持ちフォロワーが再評価される流れが、大阪予選大会までにありました。特に《[[ボーンキマイラ]]》は他のカードやネクロマンスサポートとして《[[風の軍神・グリームニル]]》をデッキから追い出すほどの必須カードとなっています。
そして、増えやすくなった墓場の使い道として《[[ファントムハウル]]》と《[[死の祝福]]》双方を採用するケースが目立ちました。前者は《[[ケルベロス]]》と、後者は《[[魔将軍・ヘクター]]》と組み合わせることで強烈な破壊力をもたらします。
この他にも一部のプレイヤーは《[[死神の手帳]]》を組み込んだネフティスネクロマンサーに運命を託してトーナメントに臨みましたが、大阪予選大会では結果を残すことはできませんでした。東京予選大会ではその活躍が見られるのでしょうか?
ドラゴン
Day1・クラス別使用者数 2位 Day2・クラス別使用者数 2位 Top3・3名
使用人数ではネクロマンサーに一歩届きませんでしたが、Grand Finals進出の権利を賭けたプレイオフでは6名全員がドラゴンを使用しており、その実力を証明した結果となりました。序盤から中盤をしっかりと支えるパーツにも恵まれ、勝ち切るための必殺技まで手に入れたドラゴンに果たして死角はあるのでしょうか。
ランプドラゴン 使用プレイヤー:SOS
シャドウバース開始当初から人気のあったコンセプト、PPブーストを主眼としたドラゴンデッキですが、「Tempest of the Gods/神々の騒嵐」で得た武器は本当に強力で、デッキの半数に当たる20枚を占めています。特に《[[ウロボロス]]》と《[[水竜神の巫女]]》は、これまでのドラゴンデッキのジレンマをすべて解決するすばらしい贈り物となりました。
また大阪予選大会でのチョイスとしてよく見られたのは、対ネクロマンサーを意識した《[[ブレイジングブレス]]》、対ドラゴンを意識した《[[大鎌の竜騎]]》や《[[ジェネシスドラゴン]]》です。フィールドの大多数がこの2種のデッキと予想していたならば、こういった細部の微調整が効いた場面も積み重ねた勝利の中にはあったのではないでしょうか。
ビショップ
Day1・クラス別使用者数 3位 Day2・クラス別使用者数 3位 Top3・1名
ネクロマンサーとドラゴンが大多数と読むのであれば、そのアンサーデッキが登場するのは自明の理。今回のアンサーとして多くのプレイヤーに選ばれたのがビショップでした。ターゲットとするどちらのクラスにも消滅除去が効果的に働き、相手の攻め手を完封した上で「最強の盾」が相手を粉砕します。
イージス・ビショップ 使用プレイヤー:Johnny
デッキに投入された大量の妨害手段と3枚の《[[ヘヴンリーイージス]]》という極端な構成から、徹底して仮想敵に勝ち切る、という気持ちが伝わってきます。1枚で複数枚のカードと交換ができるものばかりを採用し、それらによって少しずつ有利に立っていくことで相手を息切れ状態にし、《[[ヘヴンリーイージス]]》を展開する時間を作っていきます。特にドラゴン相手では絶対に9ターン目までに《[[ヘヴンリーイージス]]》を引いておく必要があるため、初手でキープするのも正しい判断となります。
また、大阪予選大会のプレイオフトーナメント進出者の中には疾走ビショップの姿も見られました。従来のカウントダウンアミュレットから登場する巨大なフォロワーたちを《[[ダークジャンヌ]]》で強化する姿は、今後の定番になるかもしれません。
他のクラスの可能性
先に紹介した3クラスのほかにも、意欲的な構築のデッキが多数大阪予選大会に持ち込まれました。特にネクロマンサーとドラゴンのどちらかに狙いを定めたカウンター的な立ち位置としての採用が目立ち、day2でもすべてのクラスがプレイオフトーナメント進出まであと一歩というところまで順位を上げ、可能性を感じさせる結果となりました。
特にシャドバフェスで行なわれたま選手vsふぇぐ選手のエキシビションマッチでは両者エルフを選択し、現環境に合わせたカスタマイズを披露しており、流行の兆しが見えています。
リノセウスエルフ 使用プレイヤー:ま リノセウスエルフ 使用プレイヤー:ふぇぐ
ビショップの項でも言及した通り、仮想敵さえ定まればアンサーデッキに価値が生まれます。大阪予選大会の結果を受けて、東京予選大会ではどのような結末が、そしてどのようなメンバーがGrand Finals進出を決めるのでしょうか。
すべては2017年5月13・14日、RAGE Shadowverse Tempest of the Gods 東京予選大会で決まります!
次回予告
次回は引き続き東京予選大会の速報をお届けいたします。お楽しみに!