kuroebiのトーナメント指南 第27回:RAGE GRAND FINALS直前!
あの熱狂が再び!
次世代e-sportsと銘打たれたRAGE、6月10日に開催されるRAGE GRAND FINALSの舞台に立つのは、参加者3048名の中から勝ち残った8名の猛者たちです。ネクロマンサーとドラゴンが席巻した予選大会からフィールドはどのように進化したのでしょうか?
RAGE GRAND FINALSは、これまでの大型賞金制大会でも採用されてきた3リーダーを用いたBO5(3本先取)、デッキ勝ち抜け方式、3位決定戦ありのシングルエリミネーションというルールで行なわれます。
予選大会よりも使用するリーダーが増えるため、求められる練習量も格段に増加するのみならず、相手よりもさらに上に行くための仕掛けも必要、という厳しい1dayトーナメントです。
はたして勝ち上がるのはどの選手なのか? 前週には特番も組まれ、勝利者予想も活発に行なわれました。
詳しいルールにつきましては、以下のサイトをご確認ください。
TOP3を取り巻く変化
ネクロマンサー・ドラゴン・ビショップ。
決勝に進出した8名それぞれが予選で使用していたクラスはこの3種に集約されていましたが、アップデートによって一部カード能力が変更されたのち、「この選手はこのデッキを使う」という情報が基本的にはリセットされた状態となりました。そのため各選手はライバルに打ち勝つためにまずは環境定義をじっくり行なう必要があります。
ネクロマンサー
勝ち手段の1つであった圧倒的な盤面展開に制限をかけられた形のネクロマンサーですが、依然として人気の高いリーダーとなっています。
3コストフォロワーの選択肢が広がったことで各人の個性がより色濃く反映されることになり、打点重視なのか展開重視なのか、その選択肢がプレイングにも大きな影響を及ぼしました。また、《[[魔将軍・ヘクター]]》と組み合わせることで爆発的な打撃力を発揮する横並び展開を推すカードとして、《[[不死の大王]]》や《[[ゴブリンプリンセス]]》を投入するケースも増えています。《[[ネフティス]]》デッキまで含めると、相手のネクロマンサーのカスタマイズを予想するのはより難しくなったと言えるでしょう。
ドラゴン
ドラゴンは疾走付与による大ダメージプランこそ取りにくくなりましたが、もともとの特長であるカード1枚1枚のパワーをフル活用する形で復活を遂げました。
苦手としていたビショップの《[[ヘヴンリーイージス]]》による盤面制圧に対しても、《[[連なる咆哮]]》という回答を見出したことで相性を改善。また以前から存在している《[[荒牙の竜少女]]》と《[[新たなる運命]]》を組み合わせたコンボデッキも再評価されており、RAGE GRAND FINALSでも猛威を振るいそうです。
ビショップ
一方、ビショップはカード能力変更こそありませんでしたが、これまではネクロマンサーとドラゴンに対するアンサーデッキとしての評価が大きかったため、それらの2クラスが新たな武器を手にした今、ビショップ自体も革新を求められています。
バトルの長期化傾向を見すえた一部のビショップ使いは、《[[封じられし熾天使]]》デッキへと舵を切りました。このプランはビショップ対決で大きな効果を発揮しますし、ほかのデッキのスピードが落ちれば落ちるほど、自身のデッキスピードを上げることが勝利につながるという典型例かと思います。
虎視眈々と頂点を狙うその他のリーダー
ヴァンパイア
《[[ベルフェゴール]]》によって復讐ギミックを加速するデッキが数を増やしています。
中でも《[[群れなす飢餓]]》の投入によってネクロマンサーに対してある程度の耐性が備わり、使用比率が見るからに増加しているのも見逃せないポイントになりそうです。
一部のカードへの依存度が高くムラが激しいデッキタイプではありますが、とにかく復讐達成後の破壊力と圧倒的なコスト対効果が他の追随を許さないため、「RAGE GRAND FINALS」のような短期決戦では特に効果的に働くかと思います。
ロイヤル
相手の攻撃をさばいて勝利を目指すデッキ、特にドラゴンとビショップに対して疾走フォロワーでの打点を見込めるロイヤルは、再評価の流れが来ています。
ネクロマンサーの大量展開に対しても、同じ土俵で戦うのではなく、《[[ロイヤルセイバー・オーレリア]]》や《[[フロントガードジェネラル]]》といった堅固な守護で抑え込むプランを実現した構築が見られ、強力な指揮官たちが支配する試合を見られるかもしれません。
エルフ
ほかのデッキがスピードダウン傾向にあるならば、《[[リノセウス]]》による大ダメージが実現できるエルフは十分考慮に値する選択肢でしょう。前環境で猛威を振るった《[[古き森の白狼]]》と《[[白銀の矢]]》を再投入した構築も結果を残しており、シャドウバースのリリース初期から万能として知られたその地位を復権する日が近づいています。
最近では《[[ミニゴブリンメイジ]]》から《[[リノセウス]]》を確定でサーチするために低コスト帯の枠埋めとして、足止めカードである《[[まどろみの森]]》を採用したデッキも登場し、まだまだ評価されるべきカードが眠っているクラスだと再認識させてくれました。
ウィッチ
これまでなりを潜めていた《[[次元の超越]]》と《[[次元の魔女・ドロシー]]》というウィッチの二枚看板が、環境の低速化に合わせて動き始めました。勝利条件を容易に満たせる展開が増えたことがウィッチ再評価へとつながり、現在、デッキの研究が猛スピードで進んでいます。
また速攻デッキというカテゴライズで攻撃的なカードが揃いつつある土の秘術デッキもRAGE特番で活躍を見せ、そのポテンシャルを感じさせてくれました。
はたして彼らの選択は?
このように、各人の使用デッキが読みづらい今だからこそ、意表を突く構築が輝きます。8名がどのような選択肢を選び、勝利へと邁進するのか、目が離せません。
RAGE GRAND FINALSは今週末、6月10日(土)にベルサール高田馬場にて豪華ゲストを迎え、一般観覧無料で行なわれます。
また配信も実施しますので、会場に来られない方もぜひこちらでお楽しみください。
https://rage-esports.jp/lp/vol4/shadowverse/
次回予告
次回はRAGE GRAND FINALSの結果速報をお届けします。お楽しみに。