kuroebiのトーナメント指南 特別編:2017年振り返りと2018年に向けて
2017年も全速力で駆け抜けたShadowverse。
12月29日には最新カードパック「Chronogenesis / 時空転生」のリリースにより新クラス「ネメシス」が、そして新たに制定されたアンリミテッド・ローテーションのフォーマットという、新しい遊び方が誕生し、年末年始をShadowverseざんまいで過ごされた方も多いのでは?
今回のコラムでは2017年のShadowverseの歩みを振り返りつつ、2018年の開催イベントについてご紹介したいと思います。
2017年1月~3月期
正確には1月ではありませんが、年末年始の話題をさらったのは第3弾カードパック「Rise of Bahamut / バハムート降臨」でした。「全てを破壊し、勝利せよ」のキャッチフレーズがしびれます。
このパックの代名詞とも言える《[[バハムート]]》を筆頭に、強力カードが多数追加されたのが今でも印象深く、特にウィッチのコンセプトであるスペルブーストを強烈に後押しする《[[次元の魔女・ドロシー]]》を使用したドロシーウィッチの活躍は目を見張るものがありました。このカードは今も多くの方に愛され、リーダースキン付きカードも登場しましたね。
また2月には大型賞金大会、ファミ通CUP2017の東西予選が開始。そして全国から集まった2000名の頂点に立ったのは、今もさまざまな活躍を見せるふぇぐ選手でした。予選で使用したエルフ・ウィッチの組み合わせに加えて、誰しもがまったく予想しなかった《[[フォレストバット]]》軸のミッドレンジヴァンパイアを決勝に持ち込んでの勝利はまさに「衝撃」の一言に尽きます。ま選手に続く新たなるスター誕生の瞬間でした。
↑ファミ通CUP2017優勝のふぇぐ選手
2017年4月~6月期
3月末リリースの第4弾カードパック「Tempest of the Gods / 神々の騒嵐」により再び環境は激変。そして5月はイベントラッシュでもありました。
まずはRAGE vol.4 Shadowverse Tempest of the Godsの開幕。東西合わせて3000人の予選が行なわれます。
それと時期を同じくしてShadowverseの祭典「シャドバフェス」が開催され、たくさんのShadowverseファンが全2日間のイベントを満喫。ステージでは数多くの催しが行なわれ、遊ぶ楽しみだけでなく、見る楽しみをここで知った、という方も多かったです。メインステージの最後を締めくくったのは2人のチャンピオンによるエキシビションマッチでした。
↑ま選手とふぇぐ選手のエキシビションマッチ
そして日本だけでなく、世界中にShadowverseは広がっていきます。さまざまな言語でのリリースが続き、5月21日には初めての国際試合「日韓戦」が開催されました。韓国代表チームとの激闘の末、日本代表チームが勝利し、MVPにはオンライン大会で好成績を収めていたものの、当時はまだその存在を広くには知られていなかったtemmy選手が輝きました。
↑日韓戦で勝利した日本代表チーム。右端がtemmy選手
その後に控えるは3回目の大型賞金大会「RAGE vol.4 Shadowverse Tempest of the Gods GRAND FINALS」です。決勝戦では0-2と追い込まれながらも、見事な逆転勝利を収めたEnju選手が新王者に。決勝で惜しくも敗れてはしまいましたが見事な戦いを見せてくれたSOS選手も、継続して素晴らしいパフォーマンスを見せるプレイヤーとなっていきます。
↑RAGE vol.4 Shadowverse Tempest of the Gods GRAND FINALSの王者はEnju選手(提供:RAGE)
2017年7月~9月期
第5弾カードパック「Wonderland Dreams / ワンダーランド・ドリームズ」ではすべてのクラスで使用できるニュートラルカードが大幅強化され、環境を席巻していきました。
また、ついに高校生プレイヤーにフォーカスした大会「全国高校生シャドウバース選手権」が開催され、全国8か所の予選に大勢の若者が詰めかけました。チーム戦ということもあり、勝利の感動もひとしおだったことと思います。決勝大会では確かな実力を持った選手同士の熱い対決が多数見られ、彼らの夏の努力の証が感じられました。
↑優勝した兵庫県宝塚東高等学校のチーム「ズィーク」を囲んで
四季の風物詩となりつつあるRAGEはRAGE vol.5 Shadowverse Wonderland Dreamsが開催。特にGRAND FINALSはシャドバフェスと併催という大イベントとなり、来場者はのべ1万人を記録しました。
そんな大舞台で見事に勝利したのは、終始落ち着いた立ち回りを見せ対戦相手を制御しきった強豪、Surre選手です。今大会では2度目のGRAND FINALS到達を決めたりんご選手、misobon選手もShadowverseの歴史に名を残しました。
↑RAGE Shadowverse Wonderland Dreams優勝のSurre選手(提供:RAGE)
2017年10月~12月期
第6弾カードパック「Starforged Legends / 星神の伝説」がリリースされ、攻撃的な多くのデッキにスポットライトが当たります。プレイヤーの趣向によってどのクラスを選択するか、そしてどのデッキタイプを選択するかががらりと変わる豊穣なフィールドとなり、いかにして相手を上回るかが焦点となる、そんな環境でもありました。
そんな中で、一際輝く弱冠16歳のチャンピオンが誕生します。RAGE Shadowverse Starforged Legendsを制したhasu選手は決勝の全プレイヤーが持ち込むデッキ、そして自身がどのように対策されるかを完璧に読み切り、予選とはまったく違うデッキタイプで染め上げて栄冠を手にしました。その分析力はまさに王者にふさわしかったと言っていいでしょう。
↑RAGE Shadowverse Starforged Legendsで優勝したhasu選手(提供:RAGE)
そして12月23~24日、Shadowverseの世界選手権とも言うべきRAGE Shadowverse World Grand Prixが開催されました。世界各地域から集合した24名による本当に長い2日間にわたる激闘の末、初代世界王者として君臨したのは、さまざまなめぐり合わせを経て世界の舞台に立った紅茶/PaR選手。その圧倒的なパフォーマンスで見る者を納得させる勝利を積み重ねました。
また今大会での表彰式では2018年の世界大会についても発表され、全競技プレイヤーがこれまで以上に奮起することでしょう。今年もShadowverseから目が離せません!
↑RAGE Shadowverse World Grand Prixで世界王者に輝いた紅茶/PaR選手(提供:RAGE)
2018年イベント始めは……
今年は昨年以上に、皆さんが参加できるイベントがもりだくさんとなります。
まずは1月20~21日に開催される「Shadowverse Premier Cup 2018 Tokyo」です。「Chronogenesis / 時空転生」がリリースされて最初のアンリミテッドフォーマットによる大会ということ、そして2日間で3000人から1位を決める、Shadowverseでは初めてとなる試みということもあり、注目度の高いイベントとなるでしょう。
そして、続くRAGE Shadowverse Chronogenesisも8000人という過去最大規模での予選実施が告知され、多数のプレイヤーがエントリーを行ないました。こちらも2月初旬から東西で予選大会が始まりますので、選手たちの激戦をぜひ目に焼き付けましょう!
2017年はShadowverseにとっても、そして私にとっても飛躍の年となりました。本年も引き続き皆様とともに、シャドウバースを盛り上げていきたいと思っておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。