kuroebiのシャドウバース入門 第7回:ランクマッチ挑戦心得・運は知れば怖くない!
シャドウバースに限らず、カードゲーム全般の勝敗には少なからず運の要素が関わってきます。運というものはコントロールすることができないため、特に一発勝負や短期決戦の舞台(大会など)では結果に多大な影響を与えるでしょう。
事実、「もっとも大事なのは練習だが、最後は運」という言葉を残したチャンピオンもいるほど、カードゲームと運は切り離せない存在なのです。
運の良し悪しに一喜一憂できるのはカードゲームのいいところです。しかし、シャドウバースのランクマッチにおける目標はランクを上げることであり、それに対してもっとも大事なのは勝率の向上だと私は考えています。一戦一戦の勝敗に運はかなりの影響を与えますが、全体の勝率という長期的な視点で考えると、運の要素はまた違った側面を見せてくれます。
そこで、今回のコラムでは「運の要素」について紹介していきます。
あなたが知るべき運の要素
ランクマッチでは、細かく見ていけばたくさんの運の要素を挙げることができますが、今回は以下の2つに着目します。
- 先攻後攻
- 初手とドローの偏り
いずれも短期的なゲームの勝敗に大きく影響を与える要素ですが、ランクマッチでは無視したり、構成次第で軽減することが可能です。
冒頭で述べた通り、運はコントロールできません。しかしこれらと真摯に向き合うことであなたはライバルたちに差をつけることができます。そのために、あなたは運というものをよく知る必要があるのです。
先攻後攻
先日、先攻時の勝率が高いという報告が公式よりされたため(そのため、8月のアップデート以降は後攻の1ターン目が2枚ドローに変更されます)、なんとしても先攻を取りたいと考える人は多いと思います。後攻ばかり続けばゲーム的に不利なのは間違いなく、自分の不運を嘆いたり、モチベーション低下の原因になってしまうかもしれません。
ですが、ランクマッチのような長期的な視点が必要なモードでは、すべての人が50%の確率で先攻および後攻になるので、無視できる要素だと私は考えています。
たとえ10ゲームで先攻後攻が偏ったとしても、100ゲーム、1000ゲームと数を重ねるごとに、偏りはなくなっていくでしょう。
また「自分は先攻(後攻)ばかり取るから」と思い込んで、デッキ構成を偏らせる方も中にはいるかと思いますが、長期的視点が必要なランクマッチではあまり意味をなさない考え方です。
先攻後攻の偏りを気にせず、フラットな思考で臨むことがランクマッチでは重要となります。どうしても偏りが気になるのであれば、先攻後攻の回数をメモしてみるといいでしょう。記録を積み重ねれば積み重ねるほど、徐々に50%に近づいていくはずです。あいまいな印象を払拭することも、カードゲームでは非常に大切なアクションだと思います。
初手とドローの偏り
ドローに偏りがあると、どんなにすばらしいデッキでも本来の力を発揮できません。
初手の3枚に関しても、手札の交換があるとはいえ、交換しても完璧な手札とならないことのほうが多いでしょう。
シャドウバースではPPを無駄にしない動きが重視される傾向があり、特に攻撃的なデッキは序盤からしっかり行動できるかどうかで相手に与えるダメージ量がガラリと変わってきます。
「ドローが悪くてうまくいかない」ことが多すぎると感じる場合、その原因はデッキにあるかもしれません。引きたいカードをなかなか引けないのはフラストレーションの溜まる原因となりますが、デッキ構成を見直すいい機会でもあります。
まずはあなたがどういった種類のカードを欲するタイミングが多いか、考えてみてください。そしてそのカードに似たカードを探してみてください。
低コストのフォロワーが必要なのに引かないのであれば、ニュートラルで軽視されがちなカードではありますが、《[[ゴブリン]]》や《[[ファイター]]》は追加を検討すべきカードですし、後半の打撃力が不足するのならば《[[ギルガメッシュ]]》など、さまざまな選択肢があります。
まずはデッキの中で欲するタイミングの少ないカードを、欲するカードに似たカードに入れ替えて戦ってみましょう。
↑いぶし銀の働きをするニュートラルのフォロワーたち。
デッキ内に似たカードを増やすということは、それらのカードを引く機会が増えるということになります。例に挙げた《[[ゴブリン]]》や《[[ファイター]]》を追加すれば初動は安定しますが、ゲーム中盤以降にも引きやすくなり、ドローの質が低下してしまうリスクもあります。自身のデッキ内容と相談し、適正な枚数を追い求めていきましょう。
そもそもデッキに3枚投入しているカードは複数枚引く可能性がとても高くなるので、その枚数を減らしてみるだけでもドローの偏りを抑えられるかもしれません。
またカードを引くカードを多く採用することでも、ドローの偏りは軽減することが可能です。たとえば《[[ベルエンジェル]]》は相手の攻勢を止めながらほぼ確実にカードを引くことができるため、非常に採用率の高いニュートラルフォロワーです。
また、カード同士の組み合わせ(コンボ)をデッキに組み込む際にも注意が必要です。
組み合わせることで強力な効果を発揮するのは魅力的ですが、片方だけ偏って何枚も引いてしまうと、そのまま負けてしまう原因になります。
例えば《[[ウルズ]]》は単体ではコストのわりにサイズの小さいフォロワーですが、ラストワードを持つフォロワーや体力の高いフォロワーと組み合わせることで一線級のカードに変化します。
《[[ウルズ]]》をデッキに投入する際には、組み合わせて強いカードを幅広いコスト帯で複数種類採用するなど、引いたカードを腐らせにくくするよう心がけましょう。
↑コンボの受けを広くすることで、ドローの偏りを軽減しよう。
ドローの偏りを軽減するためのさまざまな方法を挙げましたが、すべてはあなたのデッキの方向性次第です。自身のデッキに合うやり方を試し、ドローの安定を目指してください。
繰り返しになりますが、運は短期的な勝敗に大きな影響を与えるとはいえ、ランクマッチという長い道程からすれば些細なことです。運に振り回されず、飽くなき探究心を持ってランクマッチに挑めば自然と良い結果が出てくると信じ、前に進みましょう!
~まとめ~
運はコントロールできないが、ランクマッチでの運の要素は些細なもの。フラットな思考でランクマッチに挑もう!
次回は、今までの内容についていったん振り返る総集編となります。お楽しみに!