kuroebiのトーナメント指南 第2回:デッキよ、進化せよ!~コントロール編~

第二弾キービジュアル_02

ダークネス・エボルヴがリリースされた後の世界は、皆さんの目にはどう映っているでしょうか。さまざまなカードやデッキ、そして新たなテクニックを全プレイヤーがいっせいに試行錯誤する姿は非常に刺激的で、自分も新たな発見がないか、カードリストに目を凝らす日々が続いています。

今回のコラムでは、私が考えるコントロールデッキ視点での注目すべきカードとサンプルデッキについて紹介していきます。新しい環境で、コントロールデッキはどのように羽ばたいていくのでしょうか?

コントロールの注目カード

コントロールデッキで必要とされているのは、序盤の相手のスピードに圧倒されることなく盤面をリセットできるカード、もしくは中盤から終盤に叩きつけられる相手のパワーカードの威力を上回り、自分の勝利を確立させるためのカードとなります。それが状況を選ばずに絶大な効果を発揮するカードであれば、喉から手が出るほど欲しいものです。

これまでのコントロールデッキの負けパターンは、早いターンからの攻勢を押し止められないこと、そして相手の戦力を効率的に排除できずに不利になっていくことでした。(第10回コラム参照)

新規カードを投入することでこういった弱点を補いつつ、完璧にゲームを支配できるデッキが完成するかどうかが見どころですね。

この項では、各クラスとニュートラルから計7枚の注目カードをピックアップしました。

ニュートラル

ダークエンジェルオリヴィエ

進化に必要なEPを3ポイントにするという、強力なファンファーレ能力を持つ《[[ダークエンジェル・オリヴィエ]]》。9コストという重さを鑑みるに、もっとも多く使われる舞台はコントロールデッキなのではないかと私は考えています。

これまでのコントロールデッキでは、相手の攻めに対する適切な対処カードを持っていない場合、どうしても進化フォロワーに頼って相手のフォロワーを除去する状況が多く、EPを温存することが難しかったのですが、このカードの存在によって進化を積極的に使うことが肯定されるでしょう。

進化することで絶大な効果を発揮する《[[裁きの悪魔]]》《[[鉄槌の僧侶]]》、そして《[[ハンプティダンプティ]]》がゲーム終盤に引いても腐りにくくなるのは、単純にドローの質をも向上させていると言えます。

裁きの悪魔 鉄槌の僧侶ハンプティ・ダンプティ

エルフ

千年妖狐ユエル

《[[千年妖狐・ユエル]]》は、進化後の目を見張る盤面制圧能力に期待が高まります。場に展開した《[[フェアリー]]》によるダメージ調整が容易に行なえる点、そして倒さなければ継続的に悪事を働かれてしまうという点でも、相手のプレイを歪め、一気に有利な状況を構築できそうです。

ロイヤル

アレキサンダー

相手のフォロワーに対して即効性のある対処手段に恵まれてこなかったロイヤルですが、ついに「突進」というキーワードとともに強力なコントロールカードを得ました。

これまで場で有利になるためには、フォロワーを並べておくことしかできないのがロイヤルでしたが、これからはこの《[[アレキサンダー]]》や人類総突進となる《[[レオニダス]]》のようなカードによって相手の不測の事態にもしっかり即応できるようになったため、腰を落ち着けてどっしりと構えた、なおかつ後半戦で一気に対戦相手を圧倒する戦い方をするコントロールロイヤルの可能性が広がったと思います。

ウィッチ

破砕の禁呪

強力な全体除去スペルがウィッチに登場しました。《[[アルケミックロア]]》では倒しきれなかったサイズのフォロワーまでも、土の秘術を活用すれば倒せるようになったため一気に「土の印」の価値が跳ね上がったと見ていいでしょう。《[[ガーディアンゴーレム]]》軍団と合わせて使うことで、土の秘術なしでも相手のフォロワーを一掃できます。夢が広がる1枚ですね。

ドラゴン

ドラゴニュートフィスト

手札を捨てる必要はありますが、2コストの除去としてはすばらしい効果です。これまでドラゴンは序盤の相手の攻め手をさばくために《[[ドラゴンウォーリア]]》の進化やコストの軽い守護フォロワーを使ってきましたが、それでもライフを失いすぎてしまうことが多々ありました。この《[[ドラゴニュートフィスト]]》のような、使い勝手のいい序盤をしのぐための選択肢が増えれば増えるほど、ドラゴンの持ち味である後半戦へスムーズにゲームを進めることができるでしょう。

ヴァンパイア

ラビリンスデビル

進化時の効果が強烈な《[[ラビリンスデビル]]》。復讐状態のときは、これまでも重宝されてきた《[[ワードローブレイダー]]》よりも強力です。ヴァンパイアは《[[裁きの悪魔]]》というパワーカードのためにEPを温存したいクラスではありますが、進化後のサイズもかなり高いので《[[裁きの悪魔]]》が引けないときのセカンドプランとしては悪くないカードだと思います。

ビショップ

カグヤ

《[[カグヤ]]》は自身のサイズもさることながら、ラストワードで登場する《[[うたかたの月]]》は相手の攻め手を無効化するというコントロールデッキでは是が非でも欲しい効果を持ったカードです。6コストといえば《[[テミスの審判]]》という絶対正義カードを持つビショップですが、それに次ぐインパクトとなりえます。

サンプルデッキ

新・土の秘術ウィッチ

土の秘術ウィッチ

ダークネス・エボルヴでかなりの強化を受けた秘術ウィッチは今後要注目のデッキです。これまで盤面に影響をあまり与えることができない存在だった土の印自体が除去や守護フォロワーを生み出すようになり、体制が整うまでの時間を稼ぎやすくなりました。実用性のある土の秘術カードも増え、中盤から後半までの粘り強い制圧力は目を見張ります。

《[[デュアルウィッチ・レミラミ]]》《[[太陽の巫女・パメラ]]》の破壊力もすばらしく、《[[破砕の禁呪]]》で場を吹き飛ばした後の立て直しも容易に行なえます。

そして満を持して登場する《[[エンシェントアルケミスト]]》《[[ノノの秘密研究室]]》が物量差で相手にとどめをさすでしょう。

今回は採用しませんでしたが、《[[ガーディアンの練成]]》を手札に加えるカードはスペルブーストカードと組み合わせても非常に強力ですので、そちらもぜひ試してみてください!

まとめ

コントロール向きの新カードで弱点を補い、ゲームを支配せよ!

次回のコラムは、ミッドレンジ視点での注目カードとサンプルデッキの紹介です。お楽しみに!