kuroebiのトーナメント指南 第16回:2Pickを始めよう! その1

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これまで開催されてきた大型賞金大会やイベントのほとんどが構築戦(ランクマッチに代表される、デッキをあらかじめ作って行なう対戦)ということもあり、2Pickについてはこれまでこのコラムで触れることはありませんでした。しかし、先週末より大型オンライン大会のルールとして2Pickが採用され、ついにこのトーナメント指南でも2Pickについてご紹介する機会に恵まれました。

ようこそ、2Pickの世界へ。

今回は導入としまして、私が考える2Pickの魅力について語っていきたいと思います。ルールと遊び方については、こちらも参考にしてください。

ここがおもしろい! 2Pickの魅力

その1.さまざまなカードを使う楽しさ

2Pickには毎回新鮮な驚きがあります。構築戦ではデッキの効率化が最重要であり、デッキに投入されるカードは似てくる傾向にありますが、2Pickでは構築戦であまりお目にかかることがないカードたちをピックし、うまく扱う必要があります。そして対戦相手からも思わぬカードが飛び出してくることがあります。そのため同じようなゲーム展開が続くことは少なく、あなたにシャドウバースの新たな一面を見せてくれるでしょう。

その2.カードを選ぶ楽しさ

2Pickではまず、自身のデッキを構築するために、2枚ずつのカードの束を15回ピックしていきます。その15回の選択によってデッキの完成度が決まるわけです。

単純に強いカードだけをピックするのもいいですが、中にはほかのカードと組み合わせることで思わぬ効果を発揮するカードも含まれており、30枚のデッキの中で素晴らしい化学反応を見せてくれるかもしれません。カードとカードの相互作用、それを常に考えながらピックしていくのがたまらなく楽しいと私は感じます。

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その3.カード資産一切関係なし

2Pickは自身のカード資産の影響を受けません。つまり対戦相手とのカード差がない状態でゲームを開始することができます。構築戦においてカードを持っていることは勝つための1つの基準となりえますが、2Pickではその部分による差は発生しないのです。

余談ですが、私がプライベートや自身の配信で人と対戦する場合は、構築戦で戦う必要がないかぎり2Pickでの対戦を選びます。私はほぼすべてのカードを持っていますが、対戦する相手はその限りではないからです。相手に気兼ねなく戦えるのは構築戦よりも2Pickだと確信しています。

その4.全5戦、シンプルな目標設定

2Pickでは1回のチャレンジで最大5戦を行ないます。どんなデッキをピックしたとしても対戦数は定まっており、早い人は1時間以内にピックからバトルまでを終えることができます。この5戦の勝利数に応じて賞品が用意されており、5勝すれば参加費以上のルピとカードパックが1パック手に入ります。

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↑5勝した際の賞品一例。参加費150ルピが大きくプラスになって返ってきた。

1パック100ルピで換算すれば、3勝以上で元が取れると判断でき、安定して勝つことができれば、ただパックを開封するよりも2Pickで遊んだほうが資産的にも得になります。まずは勝ち越しを目標とし、慣れてきたら4勝、5勝と目標を上方修正していくといいでしょう。目指せ、「二択の玄人」!

二択の玄人

↑2Pickで5連勝を20回達成すると手に入る称号。

千里の道も一歩から! 2Pickの初歩テクニック

ここまでは私が考える2Pickの魅力について書いてきたわけですが、「とは言っても勝てなければつまらない」という方も多いと思います。事実、2Pickで求められる知識や技術には構築戦で必須とは限らないものも含まれており、すさまじい数のランクマッチをプレイしてきたのに2Pickでは勝ち切れない、というのはよく聞く話です。

そこで、いくつか意識したほうがいい点について簡単に話していこうと思います。

行動指針

構築戦と2Pickが顕著に違う点はまず、毎ターンの行動の判断でしょう。

構築戦ではデッキごとにやるべき行動が決まっていることが多いですが、2Pickでは毎回バトルの展開が変わるため、柔軟な対応を求められることが多く、自分が有利か不利かを判断しづらい状況が多く発生します。特に相手のデッキに関しては中身が完全にブラックボックスということもあり、自身のデッキをすべて把握していたとしても構築戦と違って完璧な回答を求めること自体が非常に困難です。とは言っても、勝つためには相手に対して(盤面や手札の質で)有利な状態になる、そしてその状態を維持する必要があり、何らかの決定を下さなければいけません。

その結果、行動指針はすべて「これなら有利になるだろう」という「推測」に基づいて決定されます。バトル中、短時間での推測ではとうてい全部の展開パターンを網羅することはできませんが、構築戦のように好きなカードを好きなだけデッキに投入できるわけではないので、確率的に相手が持っている可能性が少ないカード(ゴールドレア、レジェンドなど)は無視して選択肢を絞る、というのもまずは有効な戦略となります。

2コストのフォロワー

ピックに関しても気をつけなければいけないポイントがあります。

構築戦でも活躍するような単体で強力なカードはぜひ取っていきたいところですが、それ以上にデッキの中に含まれるカードのコスト帯にも注目しなければなりません。特に2コスト2/2フォロワーの枚数はデッキの完成度に大きく影響を与えます。

ゴブリン

以前のコラムでも言及しましたが、2コスト2/2フォロワーは1コストフォロワーを一方的に討ち取り、3コストフォロワーとも相打つチャンスのある、非常に使い勝手のいいフォロワーです。

序盤のリードがそのまま中盤、終盤のリードにつながりやすいので、まずは自分が2ターン目に行動を起こすため、2コスト2/2フォロワーは6、7枚前後確保できるといいでしょう。

ピックで意識すべきこと

2Pickで私が特に重視しているのは、序盤の動きの滑らかさです。先攻でも後攻でも序盤に求められる動きはほぼ一緒で、できるかぎり2、3、4ターン目の行動をスキップしないようなピックを意識していきましょう。

特にエンハンスを持つ低コストフォロワーは使い勝手がよく、後半に引けばゲームを決める一手になりうるため、優先してピックしたほうがいいかもしれません。

また、進化を使用するタイミングは2Pickでは構築戦以上にシビアです。ほとんどの場合、2Pickでは盤面を優位にするために進化を使用しますが、安易に使ってしまうと最終的に不利な状況を覆せなくなる可能性があるため、「今、進化を使うべきかどうか」の見定めはかなり重要となります。

2Pickではどんなフォロワーでも倒せる除去スペルや、疾走、突進を持つフォロワーが特に重宝されます。これは進化を使わなくとも盤面に影響を与えることができるからです。これらのカードは積極的にピックしてもいいでしょう。

  • 推測を用いた行動指針の決定
  • 2コスト2/2フォロワーがしっかり確保できているか(続く3コスト4コストも大事)
  • 進化を適切なタイミングで使えるかどうか

 

上記の3点をしっかり意識すれば、きっと今までよりも勝ちやすくなり、あなたの2Pick自体への向き合い方もかなり変わってくるかと思います。

次回予告

次回は引き続き、2Pickでのクラス選択とカード選択についてご紹介したいと思います。それではまた。

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ゲームライターおよび解説者。 デジタルTCGのプレイヤーとして数々の成績を挙げ、現在は主にWEB実況配信における解説者として活動。アジア大会などさまざまな大会で解説を行ない人気を博する一方、動画解説記事の執筆も手がけている。 シャドバで好きなクラスは、スペルが強力なウィッチ。

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