kuroebiの「Wonderland Dreams / ワンダーランド・ドリームズ」2Pickカード紹介・その2

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前回のコラムでは、ニュートラル、エルフ、ロイヤル、ウィッチのカード紹介を行ないました。

今回は2Pickカード紹介の後編となります。それぞれのカードが2Pickでどのような働きをするのか、しっかり見定める目を養うための参考になれば幸いです。

2Pickと構築戦の違いや、意識したほうがいい点については過去に解説しておりますので、こちらも合わせてご覧ください。

kuroebiのトーナメント指南 第16回:2Pickを始めよう! その1

ドラゴン

竜技の達人

序盤は守りの要として、そして覚醒後は相手の中堅フォロワーをその能力によってけん制する、使い勝手のいいフォロワーです。

《[[竜技の達人]]》のように、バトルの前半と後半のそれぞれでしっかり役割を果たせるフォロワーは、カードの価値が長期的に保障されやすいためピックしやすいカードとなります。

カード同士のやり取りが継続して行なわれる2Pickでは、自分より高コストのフォロワーを討ち取るポテンシャルのあるフォロワーが、バトルを有利に進めるポイントの1つなので意識しましょう。

大亀の長老

進化ポイントの使い道は、バトルを左右する重要な要素です。相手よりも有効に進化することができれば勝利に直結しますし、相手に不自由な進化を強要できれば、次の自分の展開によってさらに苦しい状況を押しつけることができます。

2Pickに慣れたプレイヤーであれば、相手と自分の進化ポイントの差に敏感に反応し、相手の進化ポイントを先に枯らそうと駆け引きをしかけてきます。しかしこれらはすべて、進化ポイントが有限であるがゆえの考え方です。

《[[大亀の長老]]》によって進化を一方的に水増しすれば、2Pickに慣れた相手との進化の駆け引きにおいても間違いなく勝利できるでしょう。相手の意表をつくのはとても大事な戦略であり、それを後押ししてくれる1枚です。

ヒッポグリフの乗り手

疾走フォロワーは即効性のある除去にも、バトルを決める打点にもなる使い勝手のいいカードです。条件つきではありますが《[[ヒッポグリフの乗り手]]》は攻撃力を強化でき、一斉交戦に移った際に絶大な破壊力を生みます。

質にかかわらず他のフォロワーの存在自体を肯定する能力なので、相手は《[[ヒッポグリフの乗り手]]》を警戒するとこちらのフォロワーを場に残しにくく、適切なプレイが取りにくくなります。

似たような役割を持つカードにはニュートラルの《[[ダラダラ天使・エフェメラ]]》などがあり、現環境の2Pickでは突発的に打点を増やされても困らないような場作りが以前よりも求められますので、注意しましょう。

ネクロマンサー

冥河の導き手

ネクロマンサーのカードはネクロマンスによって価値を高められる強みがあります。中でも《[[冥河の導き手]]》《[[死者の帰還]]》と同様の効果ながら、序盤に引いたとしてもそのままフォロワーとして使用できる柔軟性を兼ね備えており、いつ引いてもきっちり働くカードです。

墓場の使い道はカードパックが追加されるごとに多種多様に、なおかつ強力になってきています。デッキ内に残されているネクロマンスを持つカードを常にカウントし、バトルに勝利するためにはいつ墓場を消費するのがいいかの検討を怠らないようにしましょう。

災厄の屍王

墓場が続く限り場に残り続ける《[[災厄の屍王]]》は、相手からすると無視できないプレッシャーとして機能し続けます。

このカードの面白い点は、進化ポイントを使用しても攻撃可能となるところで、後攻4ターン目から交戦させつつ場に留まらせることができます。ネクロマンスが足りない状況でも相手からすればいずれは動き出す厄介な存在ですので、ただプレイするだけでも相手の動きを歪めて能動的に除去させることができるでしょう。

ブラックスワンオディール

全体ダメージを与えるのは一部のカードの特権ですが、それが毎ターン続くなら相手にとって脅威以外の何物でもないでしょう。

《[[ブラックスワン・オディール]]》は6コストで突然2ダメージをばらまく強力な能力を持ち、ネクロマンサーではぜひピックしたいカードの1つです。もし相手のターンに倒されてしまったとしても、すでに仕事はしているのでこちらにとっては得しかありません。

ただでさえ強力な能力ですが、プレイするタイミングを選ぶことでさらに相手に大打撃を与えることができます。他のフォロワーでの戦闘と組み合わせて相手のフォロワーを一掃してしまいましょう。

ヴァンパイア

緋色の剣士

構築戦でも活躍するヴァンパイアのユーティリティカードが《[[緋色の剣士]]》です。とにかく場に与える影響力はすさまじく、進化と組み合わせることで相手のカードをコンスタントに2枚から3枚奪い取ります。

過去の2Pick記事でも書きましたが、体力の高い必殺持ちフォロワーは倒すために多大な労力が必要となります。こういった強力なカードをかき集めて相手を追い詰めていきましょう。

バンダースナッチ

エンハンスを持つカードは、2Pickでは使い勝手のよさが際立ちます。《[[バンダースナッチ]]》もその例に漏れません。そもそもかなりのサイズを持つ突進フォロワーな上、デッキからさらに巨大なフォロワーを呼び出し、徹底して相手に場の支配権を譲らないメカニズムを内蔵しています。

「ワンダーランド・ドリームズ」によってヴァンパイアはさらなる粘り強さを獲得しました。特にデッキの中核を担うブロンズレア・シルバーレアの質の高さはクラス選択の一要因になるため、そういった観点で各クラスを分析してみるのもいいかもしれません。

デモンオフィサーエメラダ

プレイするだけでリターンの大きいカードは積極的にピックする意味があります。相手がプレイした最高の1枚を無に帰すことができる《[[デモンオフィサー・エメラダ]]》は、後半戦に突入した際には無類の強さを発揮しますし、復讐状態になることを相手が避けづらい2Pickでは素晴らしいフィニッシャーとして活躍してくれます。

このカードのように攻めている時でも押されている時でも文句なしに強いフォロワーは、何よりも優先してピックしましょう。

ビショップ

鳥飼いの使徒

攻撃的なサイズと《[[詠唱:白翼への祈り]]》を駆使して積極的に場を制圧できるフォロワーです。先攻4ターン目でもプレイしやすい4コストのフォロワーは大変貴重ですが、この《[[鳥飼いの使徒]]》であれば気兼ねなくプレイできますね。

《[[詠唱:白翼への祈り]]》から登場する《[[ホーリーファルコン]]》は、進化合戦を制するためのパーツとしても使えますし、単純に攻め手を継続させる目的にも合います。こういった1枚で2枚分の役割をするカードでデッキを強くしましょう。

天狐

リーダーの体力回復というのは軽視されがちですが、2Pickにおいては勝敗を決めるほどのポテンシャルを秘めています。特に場にいる限り効果を発揮し続ける《[[天狐]]》は、「リーダーの体力を先に0にする」という相手の勝利条件を完全に破壊してしまうため、絶対に放置できないフォロワーです。

強力なカードがしっかり取れている時こそ、こういった防御的にも使えるカードを駆使して相手を圧倒していきましょう。

ハティ

体力の高い必殺持ちフォロワーの有用性はすでに何度も語っていますが、そこに突進まで付与されるとなると、とても無視できないカードパワーとなります。

つまり、対ビショップ戦では進化フォロワーを残すという行為自体が危険性をはらむようになったわけですが、普通にバトルする分には相手が《[[ハティ]]》を手札に持っていることを想定した上で行動することはとうていできない(=ケアできない)ため、持っていないことを祈りましょう。

逆に《[[ハティ]]》をケアして立ち回れるようになったならば、あなたはもう一流の2Pickプレイヤーです。胸を張って2Pickの面白さを皆さんに伝道していただければと思います。

さて、2回に渡ってお送りした2Pickカード紹介はいかがだったでしょうか?

これまで2Pickをプレイしたことがないという方も、是非、これを機会に2Pickを遊んでみていただければと思います。